ページング・スペースの概念

ページング・スペース は論理ボリュームの一種で、仮想メモリー内に あるが現在はアクセスされていない情報が保管されるディスク・スペースを割り当てられています。

この論理ボリュームは、属性タイプがページングで、通常は単にページング・スペースまたはスワップ・スペース と呼ばれます。 システム内の RAM の空き容量が少ない場合は、メモリーを他のアクティビティーに解放するために、最近使用されていないプログラムやデータがメモリーからページング・スペースに移されます。

もう 1 つのタイプのページング・スペースが使用できます。 このページング・スペースには、ページング・スペース・ストレージに NFS サーバーを使用するデバイスを介してアクセスすることができます。 NFS クライアントがこのページング・スペースにアクセスするには、NFS サーバーでファイルを作成し、そのファイルをそのクライアントにエクスポートしておく必要があります。 ファイル・サイズは、そのクライアントに使用するページング・スペース・サイズを表します。

必要なページング・スペースの量は、システム上で実行されるアクティビティーのタイプに応じて異なります。 ページング・スペースが少なくなると、プロセスが失われる可能性があります。また、ページング・スペースが使い果たされると、システムが誤動作する可能性があります。 ページング・スペースの不足条件が検出されたら、追加のページング・スペースを定義してください。

論理ボリューム・ページング・スペースは、新規のページング・スペース論理ボリュームを作成するか、あるいは、既存のページング・スペース論理ボリュームのサイズを大きくすることで定義します。 NFS ページング・スペースのサイズを大きくするには、サーバー上の適切なアクションによって、サーバーにあるファイルを大きくする必要があります。

システムでページングに使用できる合計スペースは、すべてのアクティブなページング・スペース論理ボリュームのサイズを合計したものになります。