既存ディレクトリーからの SPOT リソースの再作成

通常、server 属性と location 属性を nim - o define コマンドに指定すれば、既存のファイルとディレクトリーから NIM リソースを定義できます。 SPOT リソースの定義は、 インストール・イメージを SPOT 位置に入れることによってソフトウェアをインストールするため、他のリソースより長い時間がかかります。

SPOT は、nim -o コマンド・ライン・インターフェースによってインストール・イメージから作成されます。 しかし、SPOT のためのディレクトリー構造が以前作成したときから存在していた場合は、 ソフトウェアをすべてインストールし直すことなく、 SPOT を再定義するために NIM メソッドを直接呼び出しできます。

既存の SPOT ディレクトリーから SPOT を定義しなければならなくなるのは、 通常、システム・リカバリー時に NIM データベースを再作成する必要があるときだけです。

以前 SPOT をインストールしているディレクトリーから SPOT を定義するには、次のコマンドを使用します。
/usr/lpp/bos.sysmgt/nim/methods/m_mkspot -o -a server=server \ 
-a location=location -a source=no  spotname

例:

spot1 という名前の SPOT が、/export/spot ディレクトリー内の NIM マスターに作成されたとします。 その後、NIM データベースが破壊され、再作成する必要が起きました。 SPOT ファイルはまだマシンに残っていますが、 次のコマンドを使用して NIM に SPOT を再定義する必要があります。
/usr/lpp/bos.sysmgt/nim/methods/m_mkspot -o -a server=master \
 -a location=/export/spot -a source=no spot1