uname コマンド

目的

現在のオペレーティング・システムの名前を表示します。

構文

uname [ -a | -x | -S Name ] [ -F ] [ -f ] [ -l ] [ -L ] [ -m ] [ -M ] [ -n ] [ -p ] [ -r ] [ -s | V] [ -T Name ] [ -u ] [ -v ] [ -W ]

説明

uname コマンドは、標準出力に使用中のオペレーティング・システム名を出力します。

コンピューター ID 番号は、xxyyyyyymmss のような桁フォーマットの 12 文字です。 xx の位置はシステムを示し、常に 00 です。 yyyyyy の位置にはシステム全体に固有の ID 番号が入ります。 mm の位置は、モデル ID を示します。 ss の位置はサブモデル番号を示し、常に 00 です。 モデル ID は CPU プレーナーの ID を表しており、これはシステム全体のモデル番号ではありません。

ほとんどのコンピューターは、4C という共通モデル ID を共有しています。

uname コマンドから戻されるマシン ID 値は、 新規のオペレーティング・システムのソフトウェア・レベルがインストールされると変わる場合があります。 この変更は、ライセンス・プログラムにアクセスする、 この値を使用するアプリケーションに影響を与えます。 この ID を調べるには、uname -m コマンドを入力します。

アプリケーションに影響が出た場合には、最寄りのサポート部門に連絡してください。

フラグ

項目 説明
-a -m-n-r-s、および -v の各フラグで指定されるすべての情報を表示します。 -x フラグまたは -SName フラグと併用することはできません。 -x フラグを -a フラグと一緒に指定すると、 -x フラグはこのフラグをオーバーライドします。
-F 16 進文字から成るシステム識別文字列を表示します。 この識別文字列は、特定のシステムのすべてのパーティションで同じです。
-f F フラグと似ていますが、 この場合はパーティション番号もこの文字列の計算に使用されます。 その結果、識別文字列は、特定のシステムのパーティションごとに固有のものになります。
-l LAN ネットワーク番号を表示します。
-L LPAR 番号と LPAR 名を表示します。LPAR が存在しない場合は、LPAR 番号には -1 が表示され、LPAR 名には NULL が表示されます。システムは LPAR 対応だが、現在 Symmetric Multi Processing (SMP) モードで稼働している場合は、LPAR 番号には 1 が表示され、LPAR 名には NULL が表示されます。
-m システムを実行するハードウェアのコンピューター ID 番号を表示します。
注: -m フラグを使用して、LPAR 環境にあるパーティションに対して固有のコンピューター ID を生成することはできません。
-M システム・モデル名を表示します。 モデル名属性が存在しない場合は、ヌル・ストリングが表示されます。
-n ノード名を表示します。 この名前は、UUCP 通信ネットワークに認識されているシステム名の場合もあります。
-p システム・プロセッサーのアーキテクチャーを表示します。
-r オペレーティング・システムのリリース番号を表示します。
-s システム名を表示します。このフラグは、デフォルトではオンです。 -s オプションは、-V オプションと相互に排他的です。
-V VIOS がある LPAR を操作している場合、その VIOS の完全なバージョン詳細を表示します。その他の場合は、AIX オペレーティング・システムの詳細を表示します。 –V オプションは、-s オプションと相互に排他的です。
-S Name ノード名を設定します。 この名前はシステムの UUCP 通信ネットワーク名でも構いません。
-TName システム名を設定します。 この名前はシステムの UUCP 通信ネットワーク名でも構いません。
-u システム ID 番号を表示します。 この属性を定義しないと、出力は uname -m が表示する出力と同じになります。
-v オペレーティング・システムのバージョンを表示します。
-W 静的workload partition識別番号を表示します。 uname コマンドがグローバル環境で実行する場合は、ゼロの値が表示されます。
-x -a フラグで指定された情報および、-l フラグで指定された LAN ネットワーク番号を表示します。

無効なフラグを入力すると、uname コマンドは、エラー・メッセージ、 エラー戻り状況だけを表示して終了します。

注 : uname コマンドは、システムのリブートの際の新規システム名およびノード名の値を保存しません。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 要求された情報は正常に書き込まれました。
>0 エラーが発生しました。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー 」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

完全なシステム名およびバージョン番号を表示するには、以下のように入力します。


uname  -a

ファイル

項目 説明
/usr/bin/uname uname コマンドが入っています。