cpiscsi コマンド
目的
インターネット Small Computer System Interface (iSCSI) ターゲット・デバイスの構成設定を、あるデバイスから別のデバイスにコピーします。
構文
cpiscsi -l destination_device -s source_device
説明
複数の iSCSI ソフトウェア・イニシエーター・デバイスを使用している場合、cpiscsi コマンドで、iSCSI ターゲット・デバイスの構成設定を、あるイニシエーター・デバイスから別のイニシエーター・デバイスにコピーできます。 2 つのデバイスが同じターゲット・デバイスにアクセスする必要があれば、構成設定をソース・デバイスから宛先デバイスにコピーすることが、宛先デバイスを構成するために最も簡単な方法です。
cpiscsi コマンドを実行すると、iSCSI ターゲット・デバイスのすべての構成設定がソース・デバイスからコピーされます。 構成設定には、指定されたチャレンジ・ハンドシェーク認証プロトコル (CHAP) のユーザー名およびパスワードが入っています。 宛先デバイスの構成設定が、ソース・デバイスの構成設定と似ていても同じではない場合、まず cpiscsi コマンドを使用し、次に chiscsi コマンドで小さな変更を加えることができます。 宛先デバイスの既存の構成設定が変更されることはありません。
フラグ
- -l destination_device
- 構成設定がコピーされる先の、宛先デバイスの名前を指定します。
- -s source_device
- 構成設定がコピーされる元の、ソース・デバイスの名前を指定します。
例
iSCSI ターゲット・デバイスの構成設定を
iscsi0
デバイスから iscsi1
デバイスにコピーするには、次のコマンドを実行します。
cpiscsi -l iscsi1 -s iscsi0
このコマンドは、現在の構成設定のすべてを iscsi0
デバイスから iscsi1
デバイスにコピーします。
これで、iscsi1
デバイスは、iscsi0
デバイスによってアクセスされている同じ TCP/IP アドレスおよびポート番号で、すべてのターゲット・デバイスにアクセスできるようになります。
指定されたターゲット・デバイスにアクセスするとき、iscsi1
デバイスは、iscsi1
デバイスの initiator_name 属性で指定されたイニシエーター・デバイス名を使用します。