colcrt コマンド
目的
CRT (陰極線管) プレビューのために nroff コマンド出力をフィルター操作します。
構文
説明
colcrt コマンドは、nroff コマンドからの出力をフィルター操作し、出力が CRT 上でプレビューできるようにします。 colcrt コマンドは、仮想の半改行および逆方向送りシーケンスの機能を、その機能を持たない端末に提供します。colcrt コマンドは、アンダーライン文字をダッシュに変更し、それらのダッシュ文字と半改行文字を通常の出力間の改行位置に入れます。
注:
- このコマンドは 37 表示デバイスで使います。
- - (負符号) フラグはすべてアンダーラインを除去します。そのため本来のアンダーラインは - (負符号) フラグでは表示されません。
- 102 を超える行を逆送りすることはできません。
- 一般の重ね打ちは失われます。特殊なケースとして、- (ダッシュ) または _ (アンダーライン) で重ね打ちされた | (縦線) は + (正符号) になります。
- 132 文字を超える行は切り捨てられます。
パラメーター
項目 | 説明 |
---|---|
ファイル | nroff コマンドで処理して CRT 上に表示するファイルを指定します。 |
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
- | アンダーラインを抑制します。このフラグは、tbl コマンドからボックス・テーブルをプレビューするために有効です。 |
-2 | 効果的に出力をダブル・スペースにして、すべての半改行を出力します。これは、半改行が通常表示されない、下付き文字や上付き文字を使ったライン・プリンター上への印刷出力に有効です。 |
例
colcrt コマンドの一般的な使い方は以下のとおりです。
tbl exum2.n | nroff -ms -T37 | colcrt - | pg