clusterconf コマンド

目的

clusterconf コマンドは、CAA クラスター構成を管理するためのサービス・ユーティリティーです。

構文

clusterconf [-r hdiskN ] [-v ]

説明

clusterconf コマンドにより、CAA クラスター構成を管理することができます。

CAA クラスター構成内の ノードが DOWN と示されている場合 (コマンド “lscluster -m” を発行することによって表示できる)、 または CAA クラスター内のノードが CAA クラスター構成に表示されていないが、 そのノードが CAA クラスター構成の一部であることが分かっている場合 (“lscluster-m” を使用して CAA クラスター内の別のノードから表示できる)、 以下のフラグを使用することにより、ノードはリポジトリー・ディスクの検索と読み取りを実行して、 自己訂正アクションを実行できます。

注: CAA クラスターを作成するには、clusterconf コマンドが必要です。
さらに、inetd デーモンが実行されている必要があり、caa_cfg サービスを構成している行が /etc/inetd.conf ファイルでアンコメントされている必要があります。 これは、すべてのノードで当てはまる必要があります。

フラグ

フラグがまったく指定されていない場合、clusterconf コマンドは CAA クラスター・リポジトリー構成を検索して必要なアクションを実行することにより、リフレッシュ操作を実行します。CAA クラスター・ノードに対して発生する可能性のあるアクションは、そのノードが CAA クラスターのメンバーではあるが、何らかの理由 (ネットワークまたは SAN の問題) によりそこから切断されていた CAA クラスターに加わること、CAA クラスター・ノードが (この場合も、ネットワークまたは SAN に何らかの問題があったために) CAA クラスター・リポジトリー構成との再同期化を実行すること、また、CAA クラスター・ノードが CAA クラスター・リポジトリー構成から除去されてしまっていた場合にその CAA クラスター構成から抜けることが挙げられます。clusterconf コマンドは通常の CAA クラスター・サービスであり、 通常操作中に自動的に処理されます。

項目 説明
-r hdiskN リポジトリー・ディスクの場所が分かっている場合は (lspv を実行して cvg を検索)、 このオプションを使用して CAA クラスター・サブシステムにリポジトリー・デバイスを読み取らせます。 このノードがリポジトリー・ディスク内に構成されている場合は、このコマンドを実行するとノードは CAA クラスターに加わります。
-v 冗長モードを指定します。

  1. CAA クラスター構成をリカバリーして、CAA クラスター・サービスを開始するには、次のように指定します。
    clusterconf -r hdisk1

ファイル

項目 説明
/etc/inetd.conf inetd デーモン用の構成情報が入っています。
/usr/sbin/clusterconf clusterconf コマンドが入っています。