ac コマンド
目的
接続時間レコードを表示します。
構文
説明
ac コマンドは、すべてのユーザーの合計接続時間または指定のユーザーの接続時間を表示します。 レコードは、現行の wtmp データ・ファイルの存続期間中にログインしたユーザーをベースにしています。
接続時間レコードは、init プログラムと login プログラムで作成され、/var/adm/wtmp ファイルが存在していれば、このファイルに集められます。 root ユーザーまたは adm グループのメンバーは、初期レコード長 0 の /var/adm/wtmp ファイルを作成する必要があります。 ファイルがいっぱいにならないように、レコードを定期的に処理する必要があります。 ファイルがまだ作成されていない場合は、次のエラー・メッセージが戻されます。
No /var/adm/wtmp
ファイルがいっぱいになると、追加の wtmp ファイルが作成されます。 -w フラグを指定しておくと、これらのファイルを表示できます。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-d | 午前零時から翌日の午前零時までの、毎日の表示出力を作成します。 |
-p | 個々のログインごとに、接続時間の合計を表示します。 このフラグを指定しなければ、時間枠についての合計が表示されます。 |
-w File | /var/adm/wtmp ファイル以外の wtmp ファイルを指定します。 |
セキュリティー
アクセス制御: このコマンドは、すべてのユーザーに実行 (x) アクセスを与えます。
例
- 現行の wtmp データ・ファイルの存続期間中にログインしたすべてのユーザーの接続時間の表示出力を得るには、次のように入力します。
/usr/sbin/acct/ac
- 現行の wtmp データ・ファイルに記録された値に基づき、
ユーザー smith と jones の合計接続時間の表示出力を得るには、
次のように入力します。
/usr/sbin/acct/ac smith jones
- 現行の wtmp データ・ファイルに記録された値に基づき、
ユーザー smith と jones の接続時間の小計の表示出力を得るには、
次のように入力します。
/usr/sbin/acct/ac -p smith jones
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/acct/ac | ac コマンドが入っています。 |
/var/adm/wtmp | 接続時間レコードの収集用のアクティブ・データ・ファイルが入っています。 |