Telnet プロトコル

Telnet プロトコル (TELNET) は、端末デバイスと端末向けプロセス間のインターフェースのための標準的な手段を提供します。

TELNET は、通常、リモート・ホストへログインできるようにする端末エミュレーション・プログラムによって使用されます。 ただし、TELNET は、端末間通信やプロセス間通信にも使用できます。 TELNET は、プロトコル制御チャネルを確立するために他のプロトコル (例: FTP) によっても使用されます。

TCP/IP は、tntelnet、または tn3270 の各ユーザー・コマンドに TELNET をインプリメントしています。 telnetd デーモンは、TELNET への API を提供しません。

TCP/IP は、クライアントとサーバーとの間で折衝される次の TELNET オプションをサポートします。

項目 説明
BINARY TRANSMISSION (tn3270 セッションで使用) 文字をバイナリー・データとして送信します。
SUPPRESS GO_AHEAD (オペレーティング・システムは GO-AHEAD オプションを抑止) データの送信側と受信側の事実上の接続時に、送信側が GO_AHEAD オプションを送信する必要がないことを示します。 GO_AHEAD オプションが不要な場合、接続中の当事者はどちらの方向にもそのオプションを抑止すると考えられます。 この処置は、両方向で別個に実行されなければなりません。
TIMING MARK (認識されるが否定応答がある) 以前に送信したデータの処理が完了したことを確認します。
EXTENDED OPTIONS LIST TELNET オプション・リストに別の 256 個のオプションを追加します。 このオプションがない場合、TELNET オプションを 256 個だけ使用できます。
ECHO (ユーザーによる変更が可能なコマンド) 既に受信したエコー・データ文字を元の送信側へ送信します。
TERM TYPE ユーザーの TELNET プログラムへ接続された端末のタイプをサーバーが判別できるようにします。
SAK (セキュア・アテンション・キー) ユーザーとシステムの間の安全な通信に必要な環境を確立します。
NAWS (ウィンドウ・サイズに関して折衝する) クライアントとサーバーがウィンドウ・サイズについて動的に取り決めるようにします。 このオプションは、ウィンドウ・サイズの変更をサポートするアプリケーションによって使用されます。
注: TELNET は、バイナリー・モードでない場合でも、ISO 8859 Latin コード・ページをインプリメントするために 8 ビット文字を送信できなければなりません。