イメージ・モード・ボリューム

イメージ・モード・ボリュームは、 仮想化を行わずに、管理対象ディスク (MDisk) からボリュームへの直接ブロック間変換を行います。

このモードは、システム・ノードを使用せずに、直接書き込まれたデータが既に含まれている MDisk の仮想化を提供するためのものです。イメージ・モード・ボリュームは、1 ブロック (512 バイト) の最小サイズを持ち、常時、少なくとも 1 つのエクステントを占有します。

イメージ・モード MDisk はストレージ・プールのメンバーですが、フリー・エクステントを提供することはありません。 イメージ・モード・ボリュームは、ストレージ・プールの状態による影響は受けません。これは、ストレージ・プールが、MDisk に対するボリュームの関連に基づいてイメージ・モード・ボリュームを制御するからです。 したがって、イメージ・モード・ボリュームに関連している MDisk がオンラインで、その MDisk がメンバーとなっているストレージ・プールがオフラインになった場合、イメージ・モード・ボリュームはオンラインのままとなります。 反対に、ストレージ・プールの状態は、ストレージ・プール内のイメージ・モード・ボリュームの状態により影響を受けません。

メトロ・ミラー、グローバル・ミラー、および FlashCopy® コピー・サービスに関しては、イメージ・モード・ボリュームの動作は、管理対象モード・ボリュームと同様です。 イメージ・モード・ボリュームは、次の 2 つの点で管理モードとは異なります。
  • マイグレーション。 イメージ・モード・ボリュームは、他のイメージ・モード・ボリュームにマイグレーションできます。 マイグレーション実行中に管理対象となりますが、マイグレーションが完了するとイメージ・モードに戻ります。
  • クォーラム・ディスク。 イメージ・モード・ボリュームをクォーラム・ディスクにすることはできません。 つまり、イメージ・モード・ボリュームしか持たない クラスター化システム はクォーラム・ディスクを持ちません。
要確認: イメージ・モード・ボリュームをサイズ変更 (拡張または縮小) することはできません。