コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、定義済みホスト・オブジェクトの変更内容を記録できます。
始める前に
ホストを SAN に接続するホスト・バス・アダプター (HBA) の交換が必要な場合があります。
交換用の HBA に含まれる新規のワールド・ワイド・ポート名 (WWPN)をシステムに通知する必要があります。
スイッチが正しくゾーニングされていることを確認します。
手順
定義済みホスト・オブジェクトの変更をシステムに通知するには、以下の手順を実行します。
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次の CLI コマンドを入力して、候補 HBA ポートをリストします。
lsfcportcandidate
または
lssasportcandidate
ホスト・オブジェクトに追加可能な HBA ポートのリストが表示されます。これらの HBA ポートのうちの 1 つ以上が、新しい HBA ポートに属している 1 つ以上の
WWPN と一致します。
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HBA を交換したホストに対応するホスト・オブジェクトを見つけます。
以下の CLI コマンドを発行すると、すべての定義済みのホスト・オブジェクトがリストされます。
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現在ホスト・オブジェクトに割り当てられている WWPN をリストするには、以下の CLI コマンドを入力します。
lshost hostobjectname
ここで、hostobjectname は、ホスト・オブジェクトの名前です。
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次の CLI コマンドを入力して、新規ポートを既存のホスト・オブジェクトに追加します。
addhostport -fcwwpn one or more existing port names
separated by : hostobjectname/ID
ここで one or more existing port names separated by : は、現在ホスト・オブジェクトに割り当てられている WWPN であり、hostobjectname/ID は、ホスト・オブジェクトの名前または ID です。
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次の CLI コマンドを入力して、ホスト・オブジェクトから古いポートを除去します。
rmhostport -fcwwpn one or more existing port names
separated by : hostobjectname/ID
ここで、コロン (
:
) で区切られた 1 つ以上の既存の WWPN は、現在ホスト・オブジェクトに割り当てられている WWPN で、
hostobjectname/ID はホスト・オブジェクトの名前または ID です。
注: システムでボリューム保護が有効になっているときに以下の条件が満たされると、指定されたホスト・ポートの削除は失敗します。
- それが、ホスト上の最後のアクティブ・ポートである。
- それが、指定されたボリューム保護間隔内に入出力を受け取ったボリュームにマップされている。
ボリューム保護が有効になっており、削除しようとしているホスト・ポートが、定義されたボリューム保護期間内に入出力を受け取ったいずれかのボリュームにマップされているホストの最後のポートである場合、コマンドは失敗します。
複数のホストが同じアクティブ・ボリュームにマップされている場合、システムは、ホストがオフラインであればポートを削除します。
タスクの結果
ホスト・オブジェクトとボリュームとの間に存在するマッピングはすべて、新しい WWPN に自動的に適用されます。したがって、ホストは、ボリュームを以前と同じ SCSI LUN と認識します。
次のタスク
動的再構成に関する追加情報については、「IBM® マルチパス・サブシステム・デバイス・ドライバーのユーザーズ・ガイド
」または、マルチパス・ドライバーに付属の資料を参照してください。