重複排除ボリュームの作成

重複排除は、シン・プロビジョニングなど、さまざまな容量節約方式を使用するボリュームで構成できます。容量節約量を増やすために、重複排除ボリュームをデータ削減プール内に作成する必要があります。重複排除は、データ削減の一種で、データの重複コピーを除去します。ユーザー・データの重複排除は、データ削減プール内で、重複排除としてマークされたボリューム間またはボリューム・コピー間でのみ行われます。一部のモデルまたはソフトウェア・バージョンでは、この機能を使用するために特定のハードウェアまたはソフトウェアが必要です。詳しくは、データ削減プールと重複排除の計画を参照してください。

ボリュームを作成する際に、サポートされる他の容量節約方式と一緒に重複排除を組み込むように指定することができます。重複排除ボリュームは、データ削減プール内に作成する必要があります。 標準プール内に既存のボリュームがある場合、そのボリュームをデータ削減プールにマイグレーションすると、重複排除を追加してボリュームの容量節約を増やすことができます。

管理 GUI を使用する場合

管理 GUI で重複排除ボリュームを作成するには、以下の手順を実行します。
  1. 管理 GUI で、「ボリューム」 > 「ボリューム」 > 「ボリュームの作成」を選択します。
  2. 「ボリュームの作成」ページで、さまざまなタイプのボリュームを作成することができます。作成できるボリュームのタイプは、システム上で構成されているトポロジーのタイプによって異なります。 作成するボリュームのタイプを選択します。
  3. ボリュームに関する以下の情報を入力します。
    プール
    リストからデータ削減プールを選択します。他の容量節約方式をサポートするボリュームで重複排除を使用するには、目的のボリュームがデータ削減プール内になければなりません。 作成するボリュームにミラーリングされたコピーがある場合は、各コピーがデータ削減プール内になければなりません。HyperSwap ボリュームの場合、HyperSwap 構成で各サイトのデータ削減プールを指定する必要があります。拡張ボリュームの場合、拡張構成で各サイトのデータ削減プールを指定する必要があります。
    ボリュームの詳細
    作成するボリュームの数量、容量、および名前を入力します。
    容量の節約
    容量節約方式を選択します。サポートされている容量節約方式に追加して作成するボリュームに重複排除を使用することを選択することもできます。
  4. 「自動」を選択して、システムが自動的にボリュームのキャッシュ入出力グループを選択するようにするか、リストから入出力グループの名前を選択します。 重複排除ボリュームまたはボリューム・コピーは、キャッシュ入出力グループに 32 GB のメモリーが取り付けられたノードが含まれている場合にのみ、データ削減プール内に作成できます。
  5. 「作成」をクリックして、ホストにマップされないボリュームを作成するか、「作成およびマップ」をクリックして、ボリュームにマップするホストを選択します。

CLI の使用

コマンド・ライン・インターフェースで重複排除ボリュームを作成するには、以下のように -deduplicated パラメーターを使用します。
  1. 重複排除を使用するシン・プロビジョニング・ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkvolume -pool storage_pool_name -size 100 -unit gb -iogrp 0 -thin -deduplicated
    ここで、storage_pool_name はボリュームを関連付けるデータ削減プールの名前です。 -pool パラメーターで指定するプールは、データ削減プールでなければなりません。それ以外の場合、コマンドは失敗します。
  2. 重複排除を使用する圧縮ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkvolume -pool storage_pool_name -size 100 -unit gb -iogrp 0 -compressed -deduplicated
    ここで、storage_pool_name はボリュームを関連付けるデータ削減プールの名前です。 -pool パラメーターで指定するプールは、データ削減プールでなければなりません。それ以外の場合、コマンドは失敗します。
  3. 重複排除を使用するシン・プロビジョニング・ボリュームのミラーリング・コピーを作成するには、次のコマンドを入力します。
    addvolumecopy -pool storage_pool_name -thin -deduplicated volume_name
    ここで、volume_name は作成するボリューム・コピーの名前、storage_pool_name はボリュームを関連付けるデータ削減プールの名前です。 -pool パラメーターで指定するプールは、データ削減プールでなければなりません。それ以外の場合、コマンドは失敗します。
  4. 拡張トポロジーで重複排除を使用するシン・プロビジョニング・ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkvolume -pool storage_pool_name(site 1):storage_pool_name (site 2) -size 1 -unit tb -thin -deduplicated
    ここで、storage_pool_name は各サイトのデータ削減プールを示します。各サイトの両方のプールがデータ削減プールでなければなりません。
  5. HyperSwap® トポロジーで重複排除を使用する圧縮ボリュームを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mkvolume -pool storage_pool_name(site 1):storage_pool_name (site 2) -size 1 -unit tb -compressed -deduplicated
    ここで、storage_pool_name は各サイトのデータ削減プールを示します。各サイトの両方のプールがデータ削減プールでなければなりません。