CLI を使用したボリュームの拡張

コマンド・ライン・インターフェース (CLI) を使用して、ボリュームのサイズを拡張できます。

このタスクについて

システムは、ホスト・オペレーティング・システムがサポートしている場合には、入出力操作と並行したボリュームのサイズ拡張をサポートします。

ボリュームは以下の理由から拡張できます。
  • ホストに既にマップされた特定のボリュームで使用可能な容量を増やす場合。
次の CLI コマンドを発行して、ボリュームの正確なサイズを確認できます。
lsvdisk -bytes vdisk_name/vdisk_id
ここで、vdisk_name はボリュームの名前で、vdisk_id はボリュームの ID です。
以下のタイプのボリュームは拡張できません。
  • 即時初期化を実行中のボリューム。即時初期化が完了した後にボリュームを拡張できます。
  • FlashCopy® にマップされているボリューム。
  • cycling モードで作動中のグローバル・ミラー関係のボリューム。
consistent_synchronized 状態のメトロ・ミラー関係およびグローバル・ミラー関係のボリュームの容量を拡張できます。システムのフル稼働を維持するためには、関係にある両方のボリュームを拡張する必要があります。最初に、2 次ボリュームを必要な容量だけ拡張してから、1 次ボリュームを拡張してください。以下の条件のいずれかが真の場合、メトロ・ミラー関係およびグローバル・ミラー関係のボリュームは拡張できません。
  • ボリュームは、変更ボリュームが構成されている関係にある。
  • ボリュームは、少なくとも 1 つの標準プロビジョニング・ コピーでミラーリングされている。
以下の条件が真の場合、HyperSwap® ボリュームのサイズを拡張できます。
  • ボリュームのすべてのコピーが同期化されている。
  • ボリュームのすべてのコピーがシン・プロビジョニングまたは圧縮されている。
  • ミラーリングされたコピーが存在しない。
  • ボリュームは整合性グループ内にない。この制限に対処するには、リモート・コピー整合性グループからボリュームのアクティブ/アクティブ関係を除去してから、そのボリュームを拡張します。ボリュームが拡張された後、元どおりに、そのボリュームのアクティブ/アクティブ関係を整合性グループに追加します。

手順

  1. 以下の CLI コマンドを入力して、非 HyperSwap ボリュームを拡張します。
    expandvdisksize -size disk_size -unit data_unit vdisk_name/vdisk_id
    ここで、
    • disk_size は、ボリュームを拡張する場合の容量単位です。
    • 容量に使用する data_unit は、b | kb | mb | gb | tb | pb です。
    • vdisk_name/vdisk_id は、拡張するボリュームの名前またはボリュームの ID です。
  2. 以下の CLI コマンドを入力して、HyperSwap ボリュームを拡張します。
    expandvolume -size disk_size -unit data_unit volume_name/volume_id
    ここで、
    • disk_size は、ボリュームを拡張する場合の容量単位です。
    • 容量に使用する data_unit は、b | kb | mb | gb | tb | pb です。
    • volume_name/volume_id は、拡張するボリュームの名前またはボリュームの ID です。