機能性

IBM® XIV® Storage System の機能には、ポイント・イン・タイム・コピー、自動通知、および GUI や CLI を使用した簡単な管理などがあります。

スナップショット管理

IBM XIV Storage System は、ボリュームのポイント・イン・タイム・コピーを作成するための強力なスナップショット・メカニズムを備えています。 このようなスナップショットは、バックアップ、テスト、または論理エラーからのリカバリーに使用できます。

スナップショット・メカニズムには、以下の機能が含まれます。
  • ソース・ボリュームとそのスナップショット間で異なるデータに対してのみストレージ・スペースが使用される差分スナップショット
  • アプリケーションの中断なしで行われるスナップショットの瞬時作成。そのスナップショットはただちに使用可能になります。
  • わずかなパフォーマンスまたはスペースのオーバーヘッドも生じない、実質的に数量が無制限のスナップショット
  • テスト環境で使用できる書き込み可能スナップショット。実際に変更されたデータ用にのみストレージ・スペースが必要です。
  • 書き込み可能スナップショットのスナップショットを取得することが可能
  • スナップショット数またはボリュームのサイズに左右されないハイパフォーマンス
  • スナップショットからボリュームまたはスナップショットへのリストア機能

スナップショットの整合性グループ

複数のボリュームを 1 つの整合性グループに入れることにより、すべてのボリュームの整合性のあるポイント・イン・タイム・スナップショットを単一操作で簡単に作成できるようになります。 これは、複数のボリュームを同時に使用するため、それらのボリュームすべての整合性のあるスナップショットが必要なアプリケーションには不可欠です。

ストレージ・プール

管理上、IBM XIV Storage System のストレージ・スペースをいくつかのストレージ・プールに分割して、特定のアプリケーションまたは部門によるストレージ・スペースの使用量を制御することができます。 ストレージ・プールは、ボリュームおよびスナップショットのストレージ・リソースを管理するために使用されます。

リモート・モニターと診断

IBM XIV Storage System は、重要なシステム・イベントを E メールで IBM サポートに通知することができます。 この通知によって、IBM は、ただちにハードウェア障害を検出し、即時対応および素早い対処 (例えば、サービス担当員の派遣など) がとられるよう保証します。 さらに、IBM サポート担当員は、リモート・サポートを行って、保守およびサポートの両方の目的で診断資料を作成します。リモート・サポートはすべてお客様の許可に従って行われ、リモート・サポート・セッションは、チャレンジ応答セキュリティー・メカニズムによって保護されます。

SNMP

IBM XIV Storage System MIB 用にサード・パーティーの SNMP ベース・モニター・ツールがサポートされています。

マルチパス

ホスト・インターフェース・モジュールのアクティビティーの基礎となる並行設計と、システムで達成される完全なデータ仮想化によって、徹底したマルチパス・アクセス・アルゴリズムが実装されています。 したがって、ホストがいくつかの独立したポートを使用してシステムに接続する時には、いずれかのホスト・インターフェース・モジュールから各ボリュームに直接アクセスすることができ、ホスト・インターフェース・アレイのさまざまなモジュールにわたり対話を確立する必要はありません。

自動イベント通知

システムが SNMP トラップまたは E メール・メッセージによって適切なアラーム通知メッセージを自動的に送信するように設定できます。 ユーザーは、イベントを送信するためのさまざまなトリガー、およびイベントのタイプと重大度に応じた多方面の宛先を構成できます。 また、ユーザーが受信を確認するまで通知を送信するようにシステムを構成することもできます。

GUI および CLI を使用した管理

IBM XIV Storage System は、システムを構成し、モニターするための使いやすい直感的な GUI アプリケーションと CLI コマンドを備えています。 これらは、ホスト、ボリューム、整合性グループ、ストレージ・プール、スナップショット、ミラーリング関係、データ・マイグレーション、イベントなどを含む包括的なシステム管理機能を特長として備えています。

外部レプリカ生成メカニズム

備えている外部レプリカ生成メカニズムとミラーリング・メカニズムは、内部レプリカ生成メカニズム およびシステムの機能全体を拡張するものです。 これらの機能は、サイトを災害から保護し、実動が確実に続行されるようにします。 ミラーリングは、ファイバー・チャネルまたは iSCSI のいずれを介して実行することも可能で、ホストとストレージ間のプロトコルはミラーリング・プロトコルとは無関係です。