ハードウェア・コンポーネント
IBM® XIV® Storage System の構成には、データ・モジュール、インターフェース・モジュール、イーサネット・スイッチ、および無停電電源装置が含まれます。
以下の図は、IBM XIV Storage System の主要なハードウェア・コンポーネントの正面と背面を示しています。
- インターフェース・モジュール
- 各モジュールには、12 台のディスク・ドライブ・モジュール (DDM)、CPU、キャッシュ・アダプター、およびホスト・インターフェース・アダプターが含まれています。
- ホスト・インターフェース・アダプター
- 各インターフェース・モジュールはファイバー・チャネル・ポートを備えています。一部のホスト・インターフェース・モジュールは iSCSI ポートも備えています。ホストは、ファイバー・チャネル・ポートおよび iSCSI ポートを使用してシステムに接続できます。(サポートされる特定の構成については、最新版の XIV インターオペラビリティー・マトリックス (System Storage® Interoperation Center Web サイ ト にある) を参照してください。
- SATA ディスク・ドライブとキャッシュ・メモリー
- SATA ディスク・ドライブは、ストレージ・グリッドにデータを保管するための不揮発性メモリーとして使用され、キャッシュ・メモリーは、事前読み取りデータのキャッシング、ディスクからのデータのプリフェッチ、および事前書き込みデータの遅延デステージングのために使用されます。
- データ・モジュール
- 各データ・モジュールには 12 台の SATA ディスク・ドライブとキャッシュ・メモリーが含まれています。 SATA ディスク・ドライブは、ストレージ・グリッドにデータを保管するための不揮発性メモリーとして使用され、キャッシュ・メモリーは、事前読み取りデータのキャッシング、ディスクからのデータのプリフェッチ、および事前書き込みデータの遅延デステージングのために使用されます。
- 無停電電源装置モジュール複合システム
- 無停電電源装置モジュール複合システムは 3 つの無停電電源装置で構成されます。これは、外部電源機構に一時的な障害が起きた場合に内部電源供給を維持します。 持続的な外部電源障害が起きた場合は、IBM XIV Storage System が安全かつ正しい順序でシャットダウンするために十分な時間だけ、無停電電源装置 モジュール複合システムが電源供給を維持します。IBM XIV Storage System は、外部電源障害を防ぎながら、1 つの 無停電電源装置 装置の障害に耐えることができます。
- イーサネット・スイッチ RPS
- イーサネット用の予備電源機構。
- 保守モジュール
- モデムを使用したリモート・サポート・アクセスを可能にします。
- ATS
- 自動転送スイッチ (ATS) は、外部電源の冗長性を確保できるようにするために、電源コード間の切り替えを行います。
- モデム
- システムが IBM サポートによるリモート・アクセスのための接続を受けられるようにします。 モデムは、保守モジュールに接続します。
- イーサネット・スイッチ
- 内部冗長 GB イーサネット・ネットワークを提供します。システム内のすべてのモジュールは、内部冗長ギガビット・イーサネット・ネットワークを介してリンクされます。このネットワークは、2 つの独立したイーサネット・スイッチで構成されます。 各モジュールは両方のスイッチに接続されます。2 つのスイッチも相互にリンクされます。これらのスイッチは「アクティブ・アクティブ」として構成されるため、ネットワーク・トポロジーは最大の帯域幅を使用しながら、ネットワーク・コンポーネント (ポート、リンク、またはスイッチ) の個別障害に対する耐性を発揮します。
ハードウェア接続
データ・モジュールとインターフェース・モジュールは「モジュール」と総称されます。 モジュールは内部ギガビット・イーサネット・ネットワークを使用して相互に通信します。 各モジュールには、モジュール間通信に使用される予備のギガビット・イーサネット・ポートが含まれています。 ポートはすべて予備のイーサネット・スイッチを介して内部ネットワークにリンクされます。 さらに、無停電電源装置は、モニターの目的で、イーサネットおよび USB により個別モジュールに直接接続されます。