3592 テープ・カートリッジ
このセクションでは、 TS3500 テープ・ライブラリーまたは TS4500 テープ・ライブラリー内の 3592 テープ・ドライブによって使用されるテープ・カートリッジについて説明します。
図 1 は、IBM® TotalStorage 3592 エンタープライズ・テープ・カートリッジを示しています。
図 1. IBM 3592 テープ・カートリッジ
テープ・カートリッジは、 プロダクト・ラベルのテキストおよびラベルの色によって識別できます。表 1 は、3592 テープ・カートリッジの特性をリストしています。
| プロダクト・ラベルのテキストとメディアのタイプ1 | TS1150ネイティブ容量 | TS1140ネイティブ容量 | TS1130ネイティブ容量 | TS1120ネイティブ容量 | 3592 J1Aネイティブ容量 | ケースの色 | ラベル、ドア、および書き込み保護スイッチの色 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| データ、JA | サポートされない | 読み取り専用のサポート | 640 GB (596.04 GiB) E06 フォーマット 500 GB (465.66 GiB) E05 フォーマット 300 GB (279.39 GiB) J1A フォーマット |
500 GB (465.66 GiB) E05 フォーマット 300 GB (279.39 GiB) J1A フォーマット |
300 GB (J1A フォーマット) | 黒 | 紺 |
| 拡張データ、JB | サポートされない | 1600 GB (1490.12 GiB) E07 フォーマット 1000 GB (931.32 GiB) E06 フォーマット |
1000 GB (931.32 GiB) | 700 GB (651.93 GiB) | サポートされない | 黒 | 濃い緑色 |
| 拡張データ、JC | 7000 GB (6519.2 GiB) | 4000 GB (3725.2 GiB) | サポートされない | サポートされない | サポートされない | 黒 | 濃い紫 |
| 拡張データ、JD | 10000 GB (9313.2 GiB) | サポートされない | サポートされない | サポートされない | サポートされない | 黒 | テラコッタ |
| エコノミー、JJ | サポートされない | 読み取り専用のサポート | 128 GB (119.21 GiB) E06 フォーマット 100 GB (93.13 GiB) E05 フォーマット 60 GB (58.88 GiB) J1A フォーマット |
100 GB (93.13 GiB) E05 フォーマット 60 GB (58.88 GiB) J1A フォーマット |
60 GB (58.88 GiB) J1A フォーマット | 黒 | 明るい青色 |
| 拡張エコノミー、JK | 900 GB (838.19 GiB) | 500 GB (465.66 GiB) | サポートされない | サポートされない | サポートされない | 黒 | 明るい紫 |
| エコノミー、JL | 2000 GB (1862.64 GiB) | サポートされない | サポートされない | サポートされない | サポートされない | 黒 | テラコッタ |
| クリーニング、CLNxxxJA2 | 適用外 | 適用外 | 適用外 | 適用外 | 適用外 | 黒 | グレー |
注意:
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- メディア・タイプ
- メディア・タイプとは、データ・カートリッジのフォーマットです。 カートリッジのメディア・タイプは、標準バーコード・ラベルの最後の 2 文字で示されます。 サポートされているメディア・タイプは次のとおりです。
- JA
- エンタープライズ・テープ・カートリッジ (ETC)
- JA カートリッジは、3592 J1A ドライブのネイティブ・モード、あるいはネイティブ・モードまたは J1A エミュレーション・モードで作動している 3592 E05 テープ・ドライブ で使用することができます。
- 3592 J1A ドライブ、または J1A エミュレーション・モードの 3592 E05 テープ・ドライブ で使用される JA テープ・カートリッジのネイティブ容量は、300 GB (279.39 GiB) です。ネイティブ・モードの 3592 E05 テープ・ドライブ ドライブで使用される JA テープ・カートリッジのネイティブ容量は 500 GB (465.6 GiB) です。
- このメディア・タイプは、TS1140 テープ・ドライブでの使用は読み取り専用の場合のみサポートされます。
- JB
- Enterprise Extended-Length Tape Cartridge (ETCL)
- JB テープ・カートリッジの使用は、ネイティブ容量モードで作動している TS1140 テープ・ドライブ、TS1130 テープ・ドライブおよび TS1120 テープ・ドライブでのみサポートされます。
- TS1140 テープ・ドライブで使用する場合、ネイティブ E05 モードで書き込まれたデータが含まれている JB メディアは、 読み取り専用操作用としてのみサポートされます。このデータがレクラメーション処理されるか E06 または E07 フォーマットで書き込まれた場合は、読み取り専用操作用としてのみサポートされます。
- TS1120 テープ・ドライブは、ネイティブ E05 モードまたは 3592 J1A エミュレーション・モードで作動します。ただし、 3592 E05 テープ・ドライブがネイティブ E05 モードで作動するには、TS7700 に関連付けられているすべての 3592 テープ・ドライブが TS1120 テープ・ドライブでなければなりません。3592 E05 テープ・ドライブをネイティブ E05 モードで使用するには、 ドライブが E05 ネイティブ・モードに設定されている必要があります。TS1120 テープ・ドライブをネイティブ E05 モードで使用する予定の場合、最小マイクロコード・レベルは、TS7700 では 8.0.1.xx、ライブラリー・マネージャーでは 534.2x です。IBM サービス担当員に連絡して、最新レベルの TS7700 とライブラリー・マネージャーのコードを入手してください。
- JC
- Enterprise Advanced Data Cartridge (EADC)
- このメディア・タイプは、TS1140 テープ・ドライブおよび TS1150 テープ・ドライブで使用する場合のみサポートされます。
- JD
- Enterprise Advanced Data Cartridge (EADC)
- このメディア・タイプは、TS1150 テープ・ドライブで使用する場合のみサポートされます。
- JJ
- Enterprise Economy Tape Cartridge (EETC)
- JJ カートリッジは、3592 J1A ドライブのネイティブ・モード、あるいはネイティブ・モードまたは J1A エミュレーション・モードで作動している 3592 E05 テープ・ドライブ で使用することができます。
- 3592 J1A ドライブ、または J1A エミュレーション・モードの 3592 E05 テープ・ドライブ で使用される JJ テープ・カートリッジのネイティブ容量は、60 GB (58.88 GiB) です。ネイティブ・モードの 3592 E05 テープ・ドライブ で使用される JJ テープ・カートリッジのネイティブ容量は 100 GB (93.13 GiB) です。
- このメディア・タイプは、TS1140 テープ・ドライブでの使用は読み取り専用の場合のみサポートされます。
- JK
- Enterprise Advanced Economy Tape Cartridge (EAETC)
- このメディア・タイプは、TS1140 テープ・ドライブおよび TS1150 テープ・ドライブで使用する場合のみサポートされます。
- JL
- Enterprise Advanced Economy Tape Cartridge (EAETC)
- このメディア・タイプは、TS1150 テープ・ドライブで使用する場合のみサポートされます。
- 診断およびクリーニング・カートリッジ
- CE
- IBM サービス担当員のみが使用する CE (Customer Engineer) 診断カートリッジ。 このカートリッジのボリューム通し番号は CE xxxJA です。ここで、CE の直後にスペースが 1 つ入り、xxx は 3 桁の数字です。
- CLN
- クリーニング・カートリッジ。 このカートリッジのボリューム通し番号は CLN xxxJA です。ここで、CLN の直後にスペースが 1 つ入り、xxx は 3 桁の数字です。
注: 3592 J1A ドライブ
(または J1A エミュレーション・モードの 3592 E05 テープ・ドライブ) が 3592 E06 テープ・ドライブに取り替えられた場合、TS7700 は、
J1A フォーマット済みテープにアクティブ・データ FULL のマークを付けます。3592 E06 テープ・ドライブは J1A フォーマット済みテープにデータを追加することができないため、これらのテープに FULL のマークを付けることにより、TS7700がそれ以上のデータを追加しなくなります。 J1A 上のアクティブ・データがレクラメーション処理されるか、有効期限が切れると、テープはスクラッチ・プールに戻り、最終的には再フォーマットされて E06 データ・フォーマットになります。