XPages を使用したリレーショナルデータベース管理 (RDBMS) のサポート

リレーショナルデータベース管理サポート (RDBMS) 機能 (プラグインとして拡張ライブラリにある) とともに XPages を使用する場合、JDBC ドライバをサポートする任意のリレーショナルデータベースに直接接続できます。

この機能の重要な側面は以下のとおりです。

  • DBCP (Apache DBCP 接続プール) サポートが追加されました。これは、<filename>.jdbc ファイルでタイプを type="dbcp" に設定することにより使用できます。<filename> については、XPage で参照することになる名前を選択します。例えば、XpagesJDBC.nsf では /WebContent/WEB-INF/jdbc ディレクトリの下にあります。
  • 新規接続プールプロジェクトを追加する場合に単純なプールと DBCP プールのいずれかを選択するための拡張メカニズムが用意されています。このオプションにより柔軟性が生まれ、単に静的プロバイダを追加する代わりにプールプロバイダを追加することができます。
  • ログ記録を有効にする機能が、RDBMS 機能で使用可能です。現在、ログ機能は、接続プールに使用されるクラスに対してのみ使用できます。この機能は、正しいプールが使用されていることを確認するためのテストとして使用できます。

既に述べたように、このサポート機能は Java および JDBC に基づいています。JDBC は、Java プログラムがデータベース管理システムにアクセスできるようにする標準的なアプリケーションプログラミングインターフェース (API) の JavaSoft 仕様です。JDBC API は、Java プログラミング言語で作成された一連のインターフェースとクラスで構成されます。 XPages でこの機能を使用する最初のステップとして、必要なデータベースベンダーまたはサードパーティプロバイダから正しい JDBC ドライバを取得する必要があります。

この機能を使用すると、XPages データソースを使用して簡単に Domino データベースにアクセスできるのと同様に、データにアクセスできます。データは直接アクセスされます。NSF との同期は不要です。XPages ランタイムは、「接続プール」を介して接続を管理します。これには、グローバル接続または NSF 固有の接続および JNDI を用いて使用可能な接続が含まれます。データは、専用の XPages データソースのセットを使用してアクセスされます。プログラマチックに JDBC にアクセスするために JavaScript および Java の API ヘルパーも用意されています。

現在、RDBMS 機能は Apache Derby (およびその他 - DB2、Oracle、MySQL、SQL Server) をサポートしています。 Windows 環境の場合、この機能は ODBC ブリッジにアクセスします。

RDBMS に関連する追加情報およびリソース

RDBMS 機能の再確認のビデオについては、このリンクを参照してください。

アプリケーション実例として XPagesJDBC.nsf もあります。これは、別個の OpenNTF プロジェクトとしてダウンロード可能な XPages リレーショナルサンプルです。サンプル NSF は、XPages で RDBMS 機能を使用する方法および Apache Derby をサンプルデータベースとして使用する方法を示す多くのサンプル XPages を提供します。アプリケーションでは、提供されている Apache Derby プラグインを Domino サーバーにインストールする必要があります。

XPages で RDBMS を使用するのが初めての場合は、このサンプルアプリケーションによって、XPages リレーショナルデータベース機能の使用に慣れることができます。既に述べたように、このプロジェクトには Apache Derby のリリースとともにサンプルアプリケーションがバンドルされています。Apache Derby はオープンソースのリレーショナルデータベースです。Apache Derby について詳しくは、プロジェクトのホームページを参照してください。