Java クラス内で埋め込みオブジェクトを処理する

リッチテキストアイテム内のすべての埋め込みオブジェクト、リンクオブジェクト、添付ファイルを含む EmbeddedObject オブジェクトのベクトルを取得するには、RichTextItem の getEmbeddedObjects を使用します。文書に埋め込みオブジェクトが含まれているかどうかを調べるには、Document の hasEmbedded を使用します。

注: 埋め込みオブジェクトとオブジェクトリンクは、OS/2、UNIX、Macintosh ではサポートされていません。 添付ファイルはサポートされています。

文書の作成に使用したフォームに埋め込まれていたオブジェクトを含めて、文書内のすべての埋め込みオブジェクトを取得するには、Document の getEmbeddedObjects を使用します。

リッチテキストアイテムに関連付けられていない R4 以前の添付ファイルを検索するには、Document の getItems などを使用して、文書内のすべてのアイテムを取得します。その後で、各アイテムの getType プロパティの値が Item.ATTACHMENT かどうかを調べます。この型の添付ファイルを取得するには、Document の getAttachment を使用します。

EmbeddedObject の各プロパティにアクセスするには、次のメソッドを使用します。

  • getClass は、オブジェクトを作成したアプリケーションの名前を含む String 型の値を返します (添付ファイルには適用されません)。
  • getFileSize は、オブジェクトのサイズを含む int 型の値を返します (埋め込みオブジェクトとリンクオブジェクトには適用されません)。
  • getInputSource は、添付ファイルを読み込み、オブジェクトの内容に対して SAX InputSource を作成します。
  • getInputStream は、添付ファイルを読み込み、オブジェクトの内容に対して InputStream を作成します。
  • getName は、プログラムにより埋め込まれたオブジェクトを参照するために使用された名前を含む String 型の値を返します。
  • getObject は、オブジェクトの OLE ハンドルを含む int 型の値を返します。
  • getParent は、オブジェクトを含むアイテムを表す RichTextItem オブジェクトを返します。
  • getReader は、添付ファイルを読み込み、オブジェクトの内容に対して [読者] を作成します。
  • getSource は、埋め込みオブジェクトのソース文書またはソースアイテムのファイル名または OLE 構文を含む String 値を返します。
  • getType は、次のオブジェクトタイプを含む int 型の値を返します。EmbeddedObject.EMBED_OBJECTLINK、EmbeddedObject.EMBED_ATTACHMENT、または EmbeddedObject.EMBED_OBJECT。
  • getVerbs は、OLE/2 埋め込みオブジェクトがサポートするバーブを表す String 型のオブジェクトのベクトルを返します。

NotesEmbeddedObject には次のメソッドがあります。

  • activate は、OLE でオブジェクトをロードして、OLE オブジェクトへのハンドルを返します (OLE をサポートするシステムの場合)。
  • doVerb は、オブジェクトのバーブを実行します (OLE をサポートするシステムの場合)。
  • extractFile は添付ファイルをファイルにコピーします。
  • parseXML は添付ファイルの内容を解析し、妥当性を検査する DOMParser または検査しない DOMParser を用いて DOM ツリーを作成します。
  • remove は、リッチテキストアイテムからオブジェクトを削除します。削除による変更内容を記憶域に保存するには、Document の save を呼び出す必要があります。
  • transformXML は、IBM Domino の Item、RichTextItem、EmbeddedObject、MIMEEntity スタイルシート、または任意の InputSource スタイルシートを使用して、添付ファイルの内容を変換します。