Personal Edition

ZD&T Personal Edition を使用すると、単一のユーザーがパーソナル・コンピューター上で IBM® Z ディストリビューションを実行できます。

ZD&T Personal Edition では、Z メインフレーム・ハードウェアなしで、メインフレーム・アプリケーションのデモンストレーション、開発、テスト、教育を行う環境を作成できます。 z/OS®、ミドルウェア、その他の z/OS ソフトウェアを、Intel コンピューターおよび他の互換コンピューターで実行できます。

ZD&T Personal Edition をインストールするには、Intel 8086 ベースのハードウェアで RHEL または Ubuntu のオペレーティング・システムを使用して Personal Edition パッケージを実行する必要があります。 このパッケージは、仮想入出力とデバイスを使用して z/Architecture® をエミュレートできます。 ハードウェアとソフトウェアの要件について詳しくは、前提条件を参照してください。

以下のトポロジーは、Personal Edition のさまざまなコンポーネントについて説明しています。
図 1. Personal Edition のトポロジーと各種コンポーネント

ZD&T Personal Edition は、以下のフィーチャーを提供します。

  • 個別設定されたアプリケーション開発/テスト環境。開発インフラストラクチャーの可用性と柔軟性が向上します。
  • 現行レベルの IBM z/OS ソフトウェア。単一ユーザーが開発とテストの目的で新しいランタイム機能を利用できます。
  • 単一ユーザー向けの混合ワークロードのサポート。開発コストの削減につながります。
  • Z における単一ユーザー向けの教育のための環境。使いやすくポータブルです。

ライセンス・キー (USB)

ZD&T Personal Edition には USB ハードウェア・デバイスが付属しており、ユーザーの資格の識別に使用される指紋が含まれています。 Personal Edition のインストール後に、USB ハードウェア・デバイスをマシンの USB ポートに挿入してライセンスを有効にする必要があります。 詳しくは、ライセンス・キーの有効化を参照してください。

Application Developers Controlled Distribution (ADCD)

ZD&T Personal Edition には Application Developers Controlled Distribution (ADCD) パッケージが付属しており、これを z/OS ADCD と呼んでいます。 z/OS ADCD for ZD&T Personal Edition には、CICS®、DB2®、IMS、z/OS コンパイラーなどの、z/OS アプリケーションの開発に必要になる可能性がある多数の製品とサブシステムが含まれています。 これらの製品やサブシステムの大部分はカスタマイズせずに稼働できますが、一部にはカスタマイズや初期化を必要とするものもあります。

ADCD 内のすべての z/OS 製品のリストについては、ADCD z/OS V2R4 2019 年 11 月版を参照してください。

3270 端末エミュレーター

Personal Edition と ADCD が正常にインストールされた後に、指定された IPL パラメーターを使用して z/OS ディストリビューションの IPL を実行できます。 IPL プロセスの前に、ご使用のマシンに 3270 端末エミュレーターをインストールする必要があります。 端末エミュレーターはパッケージに付属していません。 ご使用のマシンに x3270 Linux パッケージをダウンロードするか、または IBM Personal Communication Terminal Emulator を購入してメインフレーム・マシンにアクセスすることができます。 ZD&T Personal Edition をインストールした Linux マシン上か、個人用の Windows デバイスや Mac デバイス上でエミュレーターを実行して、そのマシンの IP とポート (3270) で ZD&T z/OS ディストリビューションにアクセスできます。

ZD&T Personal Edition のインストール、更新、またはアンインストールを実行するための詳細な手順については、チェックリストを参照してください。