DataPower Gateway のみProxy (proxy)

アセンブリー内で別の API を呼び出すには、Proxy ポリシーを適用します (特に、その別の API でサイズの大きなペイロードを使用する場合)。バックエンドからの応答は message.body および応答オブジェクト変数 (定義されている場合) に保存されます。1 つのアセンブリー・フローで実行できるポリシーは 1 つだけです。

制約事項: Proxy ポリシーは、DataPower® Gateway にのみ使用できます。

概要

このポリシーを以下の API フローに付加できます。
  • REST
  • SOAP

アセンブリーの 1 つのフローで実行できる Proxy ポリシーは 1 つだけです。アセンブリーの相互に排他的なブランチ内に Proxy ポリシーが含まれている場合、複数の Proxy ポリシーを適用することができます。

Proxy ポリシーを使用して、マルチパート・フォーム・データを使用した応答 (つまり、応答が Content-Type: multipart/related に設定されている場合) を返すことができます。ただし、Proxy はアセンブリー内の最後のポリシーでなければなりません。そうしないと、受信した応答が後続のステップで操作され、マルチパート・フォーム・データが失われる可能性があります。

proxy ポリシーは、条件内の最後のポリシーでなければなりません。後でさらに処理する必要がある場合は、proxy ポリシーではなく invoke ポリシーを使用してください。

重要: IBM® API Connect for IBM Cloud™ (SaaS オファリング)を使用している場合、公開するサービスは、インターネット上で見ることができる必要があり、社内イントラネット内からのみアクセス可能にすることはできません。ただし、API Manager で構成された TLS プロファイルを使用して、API Connect の API ゲートウェイと、DMZ を経由してインターネットに公開するサービスとの間の通信チャネルを保護することができます。Bluemix Secure Gateway サービスを使用して、IBM API Connect for IBM Cloud からご使用のオンプレミス・ゲートウェイ・サービスへの安全なアクセスを提供することもできます。詳しくは、「Secure Gateway の概要」を参照してください。

プロパティー

以下の表に、このポリシーのプロパティーをリストします。表には、プロパティーが必須かどうか、入力用の有効な値とデフォルト値、および値のデータ型が示されています。

表 1. Proxy ポリシーのプロパティー
プロパティー・ラベル 必須 説明 データ型
タイトル はい ポリシーのタイトル。

デフォルト値は、proxy です。

ストリング
説明 いいえ ポリシーの説明。 ストリング
呼び出し URL はい ターゲット・サービスの URL を指定します。

SOAP API の場合、URL がデフォルトで追加されます。可能であれば、インポートされた WSDL で定義されている情報から、「プロキシー URL」の値はあらかじめ入力されます。

[V5.0.2 以降]Collective でホストされているアプリケーションを呼び出すには、追加の構成が必要です。詳しくは、Collective にホストされているアプリケーション・エンドポイントを呼び出すためのアセンブリーの変更を参照してください。

ストリング
TLS プロファイル (TLS profile) いいえ データ伝送をセキュアにするために使用する TLS プロファイルを指定します。 ストリング
タイムアウト はい エンドポイントからの応答を待機する時間 (秒)。

デフォルト値は 60 です。

整数
ユーザー名 いいえ HTTP 基本認証で使用するユーザー名。 ストリング
パスワード いいえ HTTP 基本認証で使用するパスワード。 ストリング
HTTP メソッド はい プロキシーに使用する HTTP メソッド。 有効な値は次のとおりです。
  • 保持
  • GET
  • POST
  • PUT
  • DELETE
  • PATCH
  • HEAD
  • OPTIONS
デフォルト値は、保持です。保持を使用するか、ソースからプロパティーを削除することで、着信要求の HTTP メソッドが使用されます。
ストリング
圧縮 いいえ アップロード時にコンテンツ・エンコーディング圧縮を有効にする場合は、このチェック・ボックスを選択します。

このチェック・ボックスは、デフォルトでクリアされています。

ブール

キャッシュ・タイプ

いいえ キャッシュ・タイプを使用して、文書をキャッシュするかどうかを指定します。この指定により、ターゲット URL からの応答で受信した HTTP のキャッシュ制御ディレクティブを優先するかオーバーライドするかが決まります。このプロパティーは、応答を受信した場合にのみ有効になります。応答を受信しなかった場合、ポリシーは常に、キャッシュに以前保存されていた、有効期限の切れていない応答を返します。
有効な値は次のとおりです。
プロトコル
キャッシュの動作は、RFC 7234 に従って、要求と応答の Cache-Control ヘッダーによって決定されます。

パフォーマンスを最適化するために、キャッシュ内に存在しないが、ターゲット URL から応答を受信したときにキャッシュできる可能性があるリソースに対する複数の要求を受信したゲートウェイは、ターゲット URL に対して要求を 1 つのみ送信します。残りの要求は、最初の要求に対する応答を受信し、その応答からキャッシュの動作が決定されるまで処理されません。応答によりキャッシュが可能であることが示された場合、ゲートウェイはキャッシュされたリソースを使用してすべての待ち要求に応答します。応答によりキャッシュが不可であることが示された場合、ゲートウェイはすべての待ち要求をターゲット URL に送信します。

このオプションは、ターゲット URL からの応答がキャッシュ可能であると想定される場合にのみ使用してください。その場合、パフォーマンスが向上し、ターゲット URL に対する要求を制限できます。ただし、ターゲット URL からの応答がゲートウェイでのキャッシュの必要性を示すことがない場合、「キャッシュなし」オプションと比較してパフォーマンスが低下する可能性があります。

キャッシュなし
返されるキャッシュ・ヘッダーにかかわらず、ターゲット URL からの応答はゲートウェイ上にキャッシュされません。この場合、クライアントからのすべての要求はターゲット URL に送信されます。

このオプションは、バックエンド応答を一切ゲートウェイ上にキャッシュしない場合、またはターゲット URL からの応答が、Cache-Control ヘッダー設定によるキャッシュを許可する可能性が低い場合に使用してください。

存続時間
このオプションは、「プロトコル」オプションに似ていますが、呼び出しまたはプロキシーからの正常な応答をキャッシュ内に残す時間を指定できるという点が異なります。このオプションは、ターゲット URL からの応答がキャッシュ可能であると想定される場合にのみ使用してください。

デフォルト値は「プロトコル」です。

ストリング

存続時間

いいえ キャッシュ内に応答を保存する時間を秒単位で指定します。このプロパティーが適用されるのは、「キャッシュ・タイプ」プロパティーが「存続時間」に設定されている場合だけです。5 から 31708800 までの範囲内で値を指定してください。

デフォルト値は、900 です。

整数

キャッシュ・キー

いいえ 文書のキャッシュ・エントリーの固有の ID を指定します。このプロパティーを省略すると、URL ストリング全体がキーとして使用されます。 ストリング

応答オブジェクト変数

いいえ 要求の応答データを格納するための変数の名前。この変数は、「マップ」などの他のアクションで参照することができます。 ストリング
X-Forwarded ヘッダー いいえ
このヘッダーは、以下の場合に指定できます。
  1. X-Forwarded-Host
    が存在する場合、処理は続行されます。proxy ポリシーを呼び出す前にこのヘッダーが存在しない場合、このヘッダーの設定には Host ヘッダーの値が使用されます。
  2. X-Forwarded-For
    ヘッダーは、すべてのケースで常に設定されます。このヘッダーは階層リンクを維持し、コンマ区切りの IP のリストをクライアントからその前にあるプロキシー (ある場合) まで表示します。このリストに、API Connect の IP が追加されます。
  3. X-Forwarded-Host
    X-Forwarded-Port
    、および
    X-Forwarded-Proto
    の 3 つのヘッダーすべてが、proxy ポリシーを呼び出す時点で欠落している場合、これらのヘッダーは自動的に設定されます。このように設定しないためには、
    X-Forwarded-Host
    ヘッダーを、proxy ポリシーを呼び出す前に何らかの値に設定します。
ストリング
タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2017 年 10 月 31 日