API のポリシーおよびロジック構成体

ポリシーおよびロジック構成体とは、実行時の API 呼び出しの処理中に、ゲートウェイ・サーバーでの処理の特定の側面を制御する構成の一部です。

ポリシーは、アセンブリー・フローのビルディング・ブロックであり、セキュリティー、ロギング、ターゲット・サービスへの要求のルーティング、あるフォーマットから別のフォーマットへのデータの変換などの機能を構成する手段を提供します。ポリシーは、API またはプランのコンテキスト内で構成できます。

ロジック構成体の動作はポリシーの動作と類似していますが、ロジック構成体は、アセンブリーのデータ・フローを変更せずにアセンブリーのどの部分を実装するかおよびどのように実装するかの処理に影響します。

IBM® API Connect は、ポリシーおよびロジック構成体の作成、構成、適用を実行できる以下の方法を提供します。

プランに関連付けられているポリシー: プランは、1 つ以上の API の操作のサブセットまたは API 操作をグループ化するための仕組みを提供します。レート制限ポリシーをプランに設定できます。このポリシーは、指定された時間内にアプリケーションが行うことができる要求の数を指定します。また、プランに含める操作ごとにポリシーを構成することもできます。詳しくは、API Designer での製品の操作を参照してください。
組み込みポリシー: 組み込みポリシーにより、ゲートウェイ・サーバー内で処理機能を制御するために、事前構成されたポリシー・ステートメントをアセンブリーに適用できます。組み込みポリシーを適用するには、API Designer アセンブリー・エディターを使用して、組み込みポリシーをアセンブリーに追加し、そのポリシーのプロパティーを構成します。詳しくは、組み込みポリシーを参照してください。
注: assembly 拡張を OpenAPI (Swagger 2.0) 定義ファイルに追加することによって組み込みポリシーを API に適用することもできます。詳しくは、OpenAPI (Swagger 2.0) 仕様に対する IBM 拡張を参照してください。
ロジック構成体: ロジック構成体を使用すると、API 呼び出し時のアセンブリーからのデータ・フローを制御できます。ロジック構成体は、ポリシーと同様、API Designer アセンブリー・エディターを使用して、ロジック構成体をアセンブリーに追加してその構成体の動作を構成することにより、API に適用されます。詳しくは、ロジック構成体を参照してください。
注: assembly 拡張を OpenAPI (Swagger 2.0) 定義ファイルに追加することによってロジック構成体を API に適用することもできます。詳しくは、OpenAPI (Swagger 2.0) 仕様に対する IBM 拡張を参照してください。
ユーザー定義ポリシー: ユーザー定義ポリシーを使用すると、ゲートウェイ・サーバー内で追加の処理機能 (セキュリティーや要求のルーティングなど) を制御するためのユーザー独自のポリシーを作成できます。ユーザー定義ポリシーは IBM API Connect の外部で作成され、1 つ以上のカタログにインポートされます。そのため、これらは組み込みポリシーと同じ方法で操作に適用できます。詳しくは、ユーザー定義ポリシーを参照してください。

重要: IBM API Connect for IBM Cloud™ (SaaS オファリング) を使用している場合は、独自のポリシーを実装することは、サポートされていません。。

API のポリシーおよびロジック構成体に関する情報は、以下のトピックで見つけることができます。

最終更新: 2017 年 10 月 31 日