データ・キャッシュの概要

WebSphere® eXtreme Scale は、 IBM® Integration Bus にデータ・キャッシング機能を提供します。

このセクションのトピックでは、 WebSphere eXtreme Scaleが提供するデータ・キャッシング機能について説明します。 その他のキャッシュ・ソリューションについて詳しくは、以下のトピックを参照してください。

概要

グローバル・キャッシュは、再利用するデータを格納するためのリポジトリーです。 例えば、 WebSphere MQ メッセージ・フローでグローバル・キャッシュを使用して、特定のメッセージ・フロー・ノード、メッセージ・フローのインスタンス、統合サーバー、または統合ノード以外で使用するための相関情報を保管できます。 このキャッシュを使用すると、複数のプロセスが 1 つの同じ統合ノード、あるいは異なる複数の統合ノードに存在する場合、それらプロセス間でのデータ共有が容易になり、データベースなどの代替ソリューションの必要がなくなります。 1 つのメッセージ・フロー・ノードを使用してグローバル・キャッシュにデータを保管すると、同じメッセージ・フローまたは別個のフローにある 2 番目のノードでグローバル・キャッシュからそのデータを取り出すことができます。

メッセージ・フロー・ノードを使用して、グローバル・キャッシュと対話できます。 キャッシュとの対話はメッセージ・フロー・トランザクションの外部で発生し、直ちにコミットされます。 キャッシュと対話するノードの下流で例外がスローされた場合、キャッシュ対話はロールバックされません。

シナリオおよびチュートリアル

グローバル・キャッシュの使用方法については、以下のシナリオとチュートリアルを参照してください。

組み込みグローバル・キャッシュまたは外部 WebSphere eXtreme Scale グリッド

IBM Integration Busに付属のグローバル・キャッシュを使用できます。また、外部 WebSphere eXtreme Scale グリッドに接続するように IBM Integration Bus を構成できます。 複数のリモート・グリッド、および組み込みグリッドで同時に作業できます。 詳しくは、 組み込みグローバル・キャッシュと外部 WebSphere eXtreme Scale グリッドの違いを参照してください。

グローバル・キャッシュまたは外部グリッドに含まれるエレメントについて詳しくは、次の情報を参照してください。

グローバル・キャッシュまたは外部グリッドとのやりとり

マッピング ノードまたは JavaCompute (計算) ノードを使用して、グローバル・キャッシュまたは外部グリッドと対話できます。 このノードは、マップへのデータの挿入、データの取り出し、マップが存在しない場合の作成を実行できます。 詳しくは、 Mapping ノードを使用したグローバル・キャッシュへのアクセス または JavaCompute ノードを使用したグローバル・キャッシュへのアクセスを参照してください。

グローバル・キャッシュまたは外部グリッドのモニターおよび管理

以下のツールを使用して、グローバル・キャッシュまたは外部グリッドのモニターを行えます。
  • アクティビティー・ログ
  • リソース統計
Mqsicacheadmin コマンドを使用して、組み込みキャッシュを管理できます。

詳しくは、 グローバル・キャッシュのモニターを参照してください。