層変数の追加

変数を追加して、3 次の表を作成することができます。この表では、行および列の変数のカテゴリーが層変数のカテゴリーよってさらに細分化されます。3 番目の変数の影響を「制御」する場合、この変数により行および列の変数の関係を変更する方法が明らかになることがあるため、制御変数と呼ばれることもあります。

図 1. 層変数の選択
「クロス集計表」ダイアログ・ボックス。「教育のレベル」が、層変数として選択されています。
  1. 「クロス集計表」ダイアログ・ボックスを再度開きます。
  2. 「セル」をクリックします。
  3. 「行パーセント」の選択を解除 (クリア) します。
  4. 「続行」をクリックします。
  5. 教育のレベル [教育]」を層変数として選択します。
  6. 「OK」をクリックし、プロシージャーを実行します。

クロス集計表を見ると、表が以前より大きくなり、解釈が困難になっただけのように見えるかもしれません。 しかし、カイ 2 乗統計量の表を見ると、教育カテゴリーのうち 1 つを除くすべてで、収入と PDA 所有の明らかな関係が消えていることが容易に確認できます (通常、0.05 より低い有意確率値が「有意」とみなされます)。

図 2. 層 (制御) 変数を使用するカイ 2 乗統計量
層 (制御) 変数を使用するカイ 2 乗統計量

これは、収入と PDA 所有の明らかな関係が、単に教育レベルと PDA 所有の基礎となる関係から生じた成果物であることを示しています。収入は教育レベルが上がると上昇する傾向があるため、収入と他の変数の明らかな関係は、実際には教育の差による結果である可能性があります。