記述統計のオプション

平均値および合計: デフォルトでは、平均値 (算術平均) が表示されます。

散らばり: データの広がりまたは偏差を測定する統計には、標準偏差、分散、範囲、最小値、最大値、平均値の標準誤差があります。

  • 標準偏差: 平均値の周りの散らばりの指標。正規分布では、 平均から 1 標準偏差以内にケースの 68% が含まれ、2 標準偏差以内にケースの 95% が含まれます。例えば平均年齢が 45 で標準偏差が 10 である場合、 正規分布ではケースの 95% が 25 と 65 の間に含まれます。
  • Variance (分散). 平均値の周りの値の散らばりの指標。 平均値からの偏差の平方和を、ケース数より 1 少ない値で割ったものに等しくなります。分散の測定単位は、 変数自体の単位の 2 乗です。
  • Range (範囲). 数値変数の最大値と最小値の差。最大値から最小値を引いた値。
  • Minimum (最小). 数値変数の最小値。
  • Maximum (最大). 数値変数の最大値。
  • 標準誤差の平均値: 同じ分布から抽出したサンプルの間で平均値がどの程度異なるかを示す指標。観測した平均と仮説による値をおおまかに比較するために使用することができます (差と標準誤差の比率が -2 より小さいか +2 より大きい場合は、2 つの値が異なっていると結論付けることができます)。

分布: 尖度と歪度は、分布の形状や対称の特性を示す統計量です。これらの統計量は、その標準誤差とともに表示されます。

  • Kurtosis (尖度). 観測値が中心点の周囲に群がっている度合いの指標。正規分布の場合、 尖度の統計値は 0 です。尖度が正の場合、正規分布と比較して観測値が分布の中心あたりに多く群がっており、分布の極値まで両裾が薄くなることを示します。 急尖的分布の両裾は、正規分布と比較して厚くなります。尖度が負の場合、正規分布と比較して観測値の群がりが小さくなり、分布の極値までの両裾が厚くなります。 急尖的分布の両裾は、正規分布と比較して薄くなります。
  • Skewness (歪度). 分布の非対称性の指標。正規分布は対称であり、 歪度の値は 0 です。歪度が正の大きな値である分布は、 右側の裾が長くなります。歪度が負で絶対値が大きい分布は、 左側の裾が長くなります。目安として、 歪度が標準誤差の 2 倍より大きい場合は、対称分布からずれていると解釈します。

表示順: デフォルトでは、変数は選択された順に表示されます。オプションで、アルファベットの昇順または降順で変数を表示することができます。

記述統計のオプションを指定するには

  1. メニューから次の項目を選択します。

    この機能には Statistics Base オプションが必要です。

    「分析」 > 「記述統計」 > 「記述統計...」

  2. 「記述統計」ダイアログ・ボックスで、「オプション」をクリックします。
  3. 1 つ以上の統計を選択します。