一般的な TSO/E の機能
TSO/E 1
は、z/OS オペレーティング・システムの基本エレメントの 1 つで、これを用いることにより、複数のユーザーがシステムと対話式に作業できるようになります。このツールを使用すると、以下を行うことができます。
- 他の TSO/E ユーザーとの通信
- オフィス環境の作成
- アセンブラー、COBOL、FORTRAN、PASCAL、PL/I、REXX、および CLIST などの 言語で作成されたプログラムの開発と保守
- データの処理
- MVS オペレーティング・システムへのアクセス
TSO/E の機能の詳細については、z/OS TSO/E 概説書 を参照してください。
第 1 部では、以下のような一般的な処理と基本的な概念について説明します。
- TSO/E セッションの開始
TSO/E セッションの開始では、TSO/E セッションを開始させるための端末へのログオン、および TSO/E セッションを終了させたい場合のログオフについて説明しています。さらに、メッセージとプロンプトの種類およびそれらに応答する方法も 解説しています。
- TSO/E を使用するのに必要な基本的な概念
基本的な概念では、TSO/E を使用する際に知っておく必要がある、以下のような事柄について説明しています。
- コマンド - TSO/E コマンド構文、およびコマンドを出す方法
- データ・セット - データ・セットの種類、およびそれらの名前の付け方
- 他の TSO/E ユーザーとの通信
他のユーザーとの通信では、SEND コマンドを使用した短メッセージの送信方法、および TRANSMIT コマンドを使用した長メッセージの送信方法について説明します。さらに、NAMES データ・セット内にニックネームを定義してこのニックネームを 使用する方法、およびデータをログに保管する方法について説明しています。
1 タイム・シェアリング・オプション / 拡張機能の略号です。かつての MVS™ システム上でコンピューティング・タイムをシェア (共用) するためのオプションであった
ためこの名前が付けられました。MVS のライフ・サイクルの間にその機能が拡張されています。