TSOLIB コマンド

システム・プログラマーまたはアプリケーション・プログラマーは、TSOLIB コマンドを使用することによって、 アクティブな TSO/E セッションを中断することなく、 さまざまなバージョンのロード・モジュール・ライブラリーにリンクできます。TSO/E は、 ユーザーのログオン・プロシージャーに指定されたライブラリーやデフォルト値によって検索されるライブラリーより先に、 これらのライブラリーを検索します。このことによって、 プログラマーが作業するモジュールへのアクセス時間が短縮され、 ユーザー環境を自由に変更できます。

TSOLIB コマンドを使用すると、 複数のユーザーに対して異なるユーザー ID および異なるログオン・プロシージャーを使用できるようにしておくという 従来のきまりに従う必要はなくなります。

ユーザーは、TSOLIB コマンドのさまざまなオペランドを使用して、下記の処理を行うことができます。
  • 選択したロード・モジュール・ライブラリーをアクティブ、非アクティブにする。
  • アクティブ化要求をスタックする。したがって、最新のアクティブ化ライブラリーが非アクティブにされるまで、それが前のアクティブ化ライブラリーと 置き換わります。これによって、プログラマーがいくつかの異なるバージョンのプロダクトで作業する場合などに、セットアップを効率よく行えるようになります。
  • ロード・モジュール・ライブラリーに対する検索順序を元の状態に リセットする。
  • 現在の検索順序と、スタックされているものがあればアクティブ化要求とを表示する。
TSOLIB コマンドの使い方の詳細については、「z/OS TSO/E コマンド解説書」 を参照してください。