プログラミング・サービス

TSO/E は、様々な作業を実行するためにシステム・プログラムや アプリケーション・プログラムが使用できる多数のサービスを備えています。これらのサービスは、プログラム、マクロ、および CLIST から構成されています。

TSO/E のサービス機能は、システム・プログラムの作成だけでなく、TSO/E のフルスクリーン機能を利用するアプリケーション・プログラムの作成にも役立つ広範な機能をサポートします。

実行できる作業とその作業をサポートするサービスについて、 次表で説明します。これらのサービス機能の使用方法の詳細については、「z/OS TSO/E Programming Services」 を参照してください。

作業 サービス
サブコマンド名の構文を検査する。 コマンド走査サービス・ルーチン
コマンドおよびサブコマンドのオペランドの構文を検査する。 解析サービス・ルーチン
フルスクリーン・モードおよび端末行サイズなどの端末機能および属性を制御する。 端末制御マクロ命令
端末入出力を処理し、メッセージを出す。
  • BSAM および QSAM マクロ命令
  • TSO/E 入出力サービス・ルーチン
  • TGET/TPUT/TPG
  • TSO/E メッセージ処理ルーチン
コンソール・セッション中に出されたシステム・メッセージを検索する。 GETMSG サービス
アテンション割り込み発生時に制御を受け取るアテンション出口 をシステムに認識させ、スケジュールさせる。 STAX サービス・ルーチン
アテンション割り込み発生時に、CLIST のアテンション・ルーチンを処理する。 CLIST アテンション機能
指定された基準に合致するデータ・セット名のリストを入手する。 ICQGCL00
指定データ・セットにデータ追加用フリー・スペースが十分にあることを 確認する。 スペース管理 CLIST
CLIST ライブラリーと REXX ライブラリーのために代替ライブラリー環境を 作成または削除したり、代替ライブラリー定義を修正したりする。 代替ライブラリー・インターフェース・ルーチン
プログラム実行時に、データ・セットの割り振り、解放、連結、および 連結解除を行う。 動的割り振りインターフェース・ルーチン
データ・セット名、索引名、制御ボリューム・アドレス、または ボリューム ID などの情報をシステム・カタログで検索する。 カタログ情報ルーチン
端末ユーザーが部分修飾名を入力すると、完全修飾データ・セット名を 作成する。 デフォルト・サービス・ルーチン
動的割り振りまたは DAIR からの戻りコードを解析して、適切な エラー・メッセージを出す。 DAIRFAIL ルーチン
VSAM マクロ命令の失敗、サブシステム要求の失敗、解析サービス・ルーチンまたは PUTLINE の失敗、 および異常終了コードを分析して、適切なエラー・メッセージを出す。 GNRLFAIL/VSAMFAIL ルーチン
あるコマンドまたはプログラムが許可されているものかどうか判定する。 また、コマンドがバックグラウンドでサポートされているかどうかを判定する。 テーブル・ルックアップ・サービス
コマンド、CLIST、REXX exec およびその他のプログラムを呼び出す。
注: 無許可プログラムは、TSO/E サービス機能を使用して、APF 許可機能を呼び出すことができる。
TSO/E サービス機能
TSO/E TMP 外で TSO/E 環境を確立する。 TSO/E 環境サービス
CLIST および REXX 変数の値の作成、更新、および戻しを行う。 変数アクセス・ルーチン
指定された名前に対応する電話番号、ユーザー ID、 およびアドレスなどの情報を Information Center Facility の名前ディレクトリーから検索する。 ICQCAL00 プログラム
ユーザーがプリンターを選択し、そのプリンターでデータ・セットを 印刷するためにプリンターのリストを表示する。 プリンター・サポート CLIST
情報センター機能 アプリケーションを呼び出す。 アプリケーション呼び出し機能 (ICQAMLIO)