SYS1.PARMLIB データ・セット

テーブル内のシステム・デフォルトではなく、SYS1.PARMLIB データ・セット のメンバー (IKJTSOxx) 内のシステム・デフォルトを指定することによって、 インストールの処理を簡単にできます。 SYS1.PARMLIB メンバーを使用した場合、ご使用のシステムが変更する必要のある ファイルは 1 つだけなので、システムのカスタマイズが簡単になります。テーブルを使用する場合は、 そのテーブルを次のリリースまで保管しておき、更新のたびに、それらをアセンブルし直し、リンク編集する必要があります。

SYS1.PARMLIB のメンバー IKJTSOxx を使用して、 以下のものに対して TSO/E システム・デフォルトを指定できます。
  • ALLOCATE、CONSOLE、HELP、RECEIVE、SEND、TRANSMIT の各コマンド
  • インストール先作成の TEST サブコマンド
  • TEST コマンドの下で実行する TSO/E コマンド
  • 許可コマンドと許可プログラム
  • バックグラウンドでは実行できないコマンド
  • コマンドまたはプログラム呼び出しプラットフォーム処理に適しているコマンドおよびプログラム
  • ブロードキャスト・データ・セット名 (SYS1.BRODCAST は許容されている唯一のブロードキャスト・データ・セット名ではなくなったため)
  • パスワード (ログオン・パスワードには最長 255 バイトまでを設定できるため)

PARMLIB メンバーの作成を簡単にするため、SYS1.SAMPLIB にサンプルが入っています。 システム・プログラマーは、このサンプルを SYS1.PARMLIB にコピーしてから、ご使用のシステムのニーズに合わせて変更することができます。 たとえば、SYS1.SAMPLIB の IKJTSO00 メンバーには、IKJTSOxx メンバー内で使用できるステートメントの サンプルが入っています。SYS1.PARMLIB に対する変更は、次に IPL を行ったとき、または PARMLIB コマンド を使用したときに有効になります。