エンド・ユーザー・コマンド

TSO/E には、ユーザーがシステムと迅速かつ直接的に通信するために 端末から入力できる一連のコマンドが含まれています。 表 1 には、 エンド・ユーザー向けの TSO/E コマンドをアルファベット順に 列記してあります。このコマンドの実行内容と使用方法については、「z/OS TSO/E コマンド解説書」 を参照してください。

表 1. TSO/E コマンドの要約
コマンド 関数
ALLOCATE データ・セットを動的に割り当てます。
ALTLIB REXX exec または CLIST の代替アプリケーション・レベル・ライブラリーを 定義します。
ATTRIB 非 VSAM データ・セットの属性リストを作成します。
CALL プログラムをロードし、実行します。
CANCEL 端末からサブミットされたバッチ・ジョブの処理を 終了させます。
DELETE 区分データ・セットのメンバーまたはデータ・セット項目を削除します。
EDIT データ・セットの作成、変更、保管、サブミット、検索、 および削除を行います。EDIT サブコマンドの定義については、コマンド定義を参照してください。
END CLIST を終了させます。
EXEC CLIST または REXX exec を実行します。
EXECUTIL TSO/E アドレス・スペースにおける REXX exec の実行方法を制御する各種の特性 を変更します。
FREE 以前に割り当てられたデータ・セットの解放、SYSOUT データ・セットの 出力変更、属性リストの削除、またはデータ・セット後処理の変更を 行います。FREE コマンドはまた、OUTDES コマンドを使って作成された 動的出力記述子の解放も行います。
HELP コマンドおよびサブコマンドの機能、構文、およびオペランドに 関する情報と特定のメッセージに関する情報を 入手します。
LINK リンケージ・エディターのサービス・プログラムを呼び出します。
LISTALC 現在 TSO/E セッションに割り当てられているデータ・セットを リストします。
LISTBC 一般的な関心の対象となるメッセージを表示します。
LISTCAT 名前別または項目タイプ別にカタログの項目をリストします。
LISTDS データ・セットの属性を表示します。
LOADGO コンパイルまたはアセンブル済みプログラムを 実記憶にロードし、実行を開始します。
LOGOFF 端末セッションを終了させます。
LOGON 端末セッションを開始させます。
MVSSERV IBM® パーソナル・コンピューター (PC)、IBM 3270 PC、またはパーソナル・システム /2 と MVS™ 上で TSO/E を実行するホスト・コンピューターとの間の TSO/E 拡張接続機能セッションを開始します。
OUTDES 動的出力記述子を作成したり、再使用したりします。 (JES2 がインストールされているシステムでのみサポートされる。)
OUTPUT ジョブの出力を端末または特定のデータ・セットへ送ります。また、出力の 削除、出力クラスの変更、またはリモート・ワークステーションへの出力の経路指定を行ったり、 サブシステムで印刷させるためにジョブの出力を解放したりします。
PRINTDS JES に対して定義されたプリンターでデータ・セットを形式設定し、印刷します。
PROFILE ユーザー・プロファイルの変更またはリストを行います。
PROTECT 非 VSAM データ・セットに対する無許可アクセスを防ぎます。
RECEIVE 伝送されたファイルを検索し、そのファイルを 元の形式に戻します。
RENAME 非 VSAM カタログ式データ・セット名や区分データ・セットの メンバー名の変更、または区分データ・セットのメンバーの別名の 作成を行います。
RUN データ・セット内のソース・ステートメントをコンパイル、ロード、および実行します。
SEND メッセージを別の端末ユーザーまたはシステム・オペレーターに送信します。
SMCOPY あるストリームやデータ・セットの全部または一部を別のストリームや データ・セットにコピーします。
SMFIND ストリーム内で文字ストリングを見つけます。
SMPUT 文字ストリングをストリーム内に置きます。
STATUS ジョブの状況を表示します。
SUBMIT 1 つまたは複数のバッチ・ジョブを処理のためにサブミットします。
TERMINAL 端末装置の操作特性をリストしたり、変更したりします。
TEST アセンブラー言語で作成したプログラムやコマンド・プロセッサーをテストします。
TRANSMIT 情報 (たとえば、メッセージやデータ・セット内の情報のコピーなど) を ネットワーク内の別のユーザーに送信します。
TSOEXEC 許可コマンドを無許可の環境から呼び出します。
TSOLIB ユーザー・セッションに対して代替ロード・モジュール・ライブラリーを定義します。
VLFNOTE¹ 区分データ・セットまたはそれ以外のデータ・セットに 変更が行われたことを、仮想索引機能 (VLF) に通知します。
WHEN 直前の CALL または LOADGO コマンドから呼び出されたプログラムからの戻りコードをテストし、そのコードが指定条件を満たしていれば、 あらかじめ定義しておいたアクションを実行します。
¹ VLFNOTE コマンドは、TSO/E がサポートする MVS/ESA SP のコマンドです。