ISG332I   SETGRS MODE=STAR COMMAND IGNORED. migration-error

説明

メッセージ・テキストの中の migration-error は以下のいずれか 。
  • GRS QUEUES ARE DAMAGED ON SYSTEM sysname.
  • NOT ALL SYSTEMS ARE IN SYSPLEX.
  • GRS RECORDS NOT DEFINED ON SYSPLEX COUPLE DATASET.
  • THIS SYSTEM NOT IN A GLOBAL RESOURCE SERIALIZATION COMPLEX.
  • OTHER SYSTEMS NOT RESPONDING.
  • LOCK STRUCTURE (ISGLOCK) CONTAINS nnnnnnnn LOCKS. A MINIMUM OF 32767 IS REQUIRED.
  • GRS MIGRATION TO STAR MODE ALREADY IN PROGRESS.
  • GRS IS ALREADY IN STAR MODE.
  • ANOTHER COMMAND IS CURRENTLY IN PROGRESS.
  • RNL CHANGE IS IN PROGRESS.
  • SYSTEM sysname PARTITIONED FROM SYSPLEX.
  • SYSTEM sysname CANNOT ACCESS THE GRS LOCK STRUCTURE (ISGLOCK).
  • INITIATING SYSTEM, sysname, PARTITIONED FROM SYSPLEX.
  • SYSTEM sysname DOES NOT SUPPORT STAR MODE.
  • SYSTEM sysname IS status.

リング複合システムからスター複合システムへマイグレーションするための SETGRS MODE=STAR コマンドを処理中、グローバル・リソース逐次化は、migration-error メッセージ・テキストに指定された状態を検出し た。

メッセージ・テキストの変数は、以下のとおり。
sysname
この状態になっているシステムの名前
status
グローバル・リソース逐次化リング複合システムの指定されたシステムの状態。次 のいずれか。
  • INACTIVE
  • QUIESCED
  • JOINING

オペレーターの応答

システム・プログラマーに次の migration-error 値を報告する。
  • GRS QUEUES ARE DAMAGED ON SYSTEM sysname.
  • ALL SYSTEMS ARE NOT IN SYSPLEX.
  • GRS RECORDS NOT DEFINED ON SYSPLEX COUPLE DATASET.
  • THIS SYSTEM NOT IN A GLOBAL RESOURCE SERIALIZATION COMPLEX.
  • OTHER SYSTEMS NOT RESPONDING.
  • LOCK STRUCTURE (ISGLOCK) CONTAINS nnnnnnnn LOCKS. A MINIMUM OF 32767 IS REQUIRED.
  • SYSTEM sysname CANNOT ACCESS THE GRS LOCK STRUCTURE (ISGLOCK).
  • INITIATING SYSTEM, sysname, PARTITIONED FROM SYSPLEX.
  • SYSTEM sysname DOES NOT SUPPORT STAR MODE.
  • SYSTEM sysname IS status.
以下の migration-error 値には処置は不要。
  • GRS MIGRATION TO STAR MODE ALREADY IN PROGRESS.
  • GRS IS ALREADY IN STAR MODE.
以下の migration-error 値については、完了するまで処置をとら ず、その後コマンドを再度発行する。
  • ANOTHER COMMAND IS CURRENTLY IN PROGRESS.
  • RNL CHANGE IS IN PROGRESS.

システム・プログラマーの応答

migration-error 値に基づいて、適当な処置をとる。
  • GRS QUEUES ARE DAMAGED ON SYSTEM sysname.

    損傷のあるグローバル・リソース逐次化ストラクチャーを持つシステムは、スター・モードへのマイグレーションを処理することができない。システムのアプリケーションすべてを静止し 、シスプレックスからそれを区切る。後に残っているシスプレックスをスタ ー・モードへマイグレーションし、システムをスター複合システムへ再 IPL する。

  • NOT ALL SYSTEMS ARE IN SYSPLEX.

    シスプレックスの中にないシステムを含むリング複合システムは、スター複 合システムにマイグレーションすることができない。グローバル・リソース逐次化複合システムから非シスプレックス・システムを除去し、オ ペレーターがコマンドを再度発行するか、あるいはリング・モードでグローバル・リソース逐次化の使用を継続させる。

  • GRS RECORDS NOT DEFINED ON SYSPLEX COUPLE DATASET.

    グローバル・リソース逐次化レコードを含むシスプレックス結合データ・セットをフォー マットおよびアクティブ化する。オペレーターにコ マンドを再発行してもらう。

  • THIS SYSTEM NOT IN A GLOBAL RESOURCE SERIALIZATION COMPLEX.

    システムは NONE モードである。スター・モードへのマイグレーションはできな い。

  • OTHER SYSTEMS NOT RESPONDING.
    応答がない理由を調べる。例えば以下のいずれかが考えられる。
    • 通信リンク障害を示している XCF メッセージ
    • システム更新不足
    • スピン・ループ

      応答がない理由を訂正し、オペレーターにコマンドを再発行してもらう。

  • LOCK STRUCTURE (ISGLOCK) CONTAINS nnnnnnnn LOCKS. A MINIMUM OF 32767 IS REQUIRED.

    グローバル・リソース逐次化ロック・ストラクチャー、ISGLOCK に関する CFRM ポリシーに指定され た SIZE あるいは INITSIZE が、グローバル・リソース逐次化が使用するのに十分である かを確認する。ロック・サイズが十分でない場合には、CFRM ポリシー内に指 定されたサイズを増やす。ロック・サイズが十分である場合には、CFRM ポリ シー優先リストを更新して、十分なストレージを持つカップリング・ファシリティーを選択する。CFRM ポ リシーを更新した後、更新したポリシーを始動する。

  • SYSTEM sysname CANNOT ACCESS THE GRS LOCK STRUCTURE (ISGLOCK).

    グローバル・リソース逐次化ロック・ストラクチャー ISGLOCK は、割り振られることができなかった 。ISGLOCK ストラクチャーへの接続試行が失敗した理由を説明しているメッセージ IXL013I、IXL015I、および ISG304I のうち 1 つあるいは複数について SYSLOG を調べる。これらのメッセージについてシステム・プログラマーの応答に記述されてい る問題を訂正する。

  • INITIATING SYSTEM sysname PARTITIONED FROM SYSPLEX.

    コマンドを出したシステムはシスプレックスから区分されていた。したがっ て、そのコマンドは無視された。シスプレックスの一部であるシステムから 、オペレーターにコマンドを再発行してもらう。

  • SYSTEM sysname DOES NOT SUPPORT STAR MODE.

    そのシステムは、スター複合システムをサポートする MVS™ のレベルではない。 シスプレックスからそのシステムを区画に分割し、オペレーターにコマンドを再発 行してもらう。システムを必要なレベルにあげるまで、そのシステム はスター複合システムに加わることはできない。

  • SYSTEM sysname IS status.

    マイグレーションが開始される前にシステムがグローバル逐次化複合システムの結合を開 始した、あるいはマイグレーションの前またはマイグレーション中にリング破壊が起きた。D GRS コマンドを 使用してシステムすべてが ACTIVE になる時を判別する。オペレーターにコ マンドを再発行してもらう。

ソース

グローバル・リソース逐次化

モジュール

ISGCMDI、ISGCMDR、ISGCIMS、 ISGCPMS

宛先コード

2、10

記述子コード

5