カタログ式プロシージャー

カタログ式プロシージャーとは、ストリーム内プロシージャーと同じく、名前の付けられたジョブ制御ステートメントのセットのことです。ただし、これらのジョブ制御ステートメントは、プロシージャー・ライブラリーと 呼ばれる区分データ・セット (PDS) または拡張区分データ・セット (PDSE) の中に 置かれるか、カタログされています。これにより、カタログ式プロシージャーをどのジョブからも 呼び出す ことが可能です。

カタログ式プロシージャーは、システム・プロシージャー・ライブラリー SYS1.PROCLIB に、あるいはユーザー指定の任意のプロシージャー・ライブラリー (例えば、JCLLIB) に 入れておくことができます。プロシージャー・ライブラリーの補足情報について は、z/OS MVS JCL 解説書 を参照してください。

表 1 は、MYPROC という名前の カタログ式プロシージャーの例を示したものです。表 2 は、MYPROC を実行するジョブの例を 示したものです。

表 1. カタログ式プロシージャー : SYS1.PROCLIB 中のメンバー MYPROC
ジョブ制御ステートメント 解説
//MYPROC PROC カタログ式プロシージャーを開始します。
//MY1 EXEC PGM=WORK1 プロシージャー中の最初のステップを示します。

//MYDDA DD    SYSOUT=A
//MYDDB DD    SYSOUT=*

最初のプロシージャー・ステップ用に 2 つのデータ・セットを要求します。
//MY2 EXEC PGM=TEXT5 プロシージャー中の 2 番目のステップを示します。

//MYDDC DD    DSNAME=F.G.H,DISP=OLD
//MYDDE DD    SYSOUT=*

2 番目のプロシージャー・ステップ用に 2 つのデータ・セットを要求します。
// PEND プロシージャーの終わりを示します。
表 2. カタログ式プロシージャー MYPROC を実行するジョブ
ジョブ制御ステートメント 解説
//JOB2 JOB ,'JACKIE DIGIAN' ジョブを開始します。
//STEPA EXEC PROC=MYPROC JOB2 の最初のステップ。プロシージャーを実行します。
//MY2.MYDDC DD DISP=(OLD,DELETE) プロシージャー・ステップ MY2 中の、DD ステートメント MYDDC を変更します。
注: プロシージャーをカタログする前に、まずそれをストリーム内プロシージャーとしてテストしてください。