イントラアンサンブル・データ・ネットワークへの HiperSockets アクセスを有効にする手順

OSA-Express® for zBX (OSX) 接続により、イントラアンサンブル・データ・ネットワーク (IEDN) への HiperSockets™ 接続が可能になります。HiperSockets に対して、チャネル・パラメーターを指定して Internal Queued Direct I/O (IQD) チャネル・パス ID (CHPID) を構成すると、Internal Queued Direct I/O 拡張 (IQDX) 機能 (z/OS® Communications Server IEDN 対応 HiperSockets 機能と呼ばれる) が使用可能になります。

始める前に

  • IEDN にアクセスするには、IBM® zEnterprise® 196 (z196) 中央演算処理装置複合システム (CPC) および論理区画 (LPAR) を、アンサンブルのメンバーとして構成する必要があります。

    LPAR がアンサンブルのメンバーであることを示すために (ENSEMBLE=YES)、ENSEMBLE 開始オプションを使用する方法について詳しくは、「z/OS Communications Server: SNA リソース定義解説書」を参照してください。

  • IEDN へのすべての OSX インターフェースを構成します。

    IEDN への HiperSockets 接続を有効にするには、IEDN への OSX 接続が必要です。OSX の構成については、イントラアンサンブル・データ・ネットワーク (CHPID タイプ OSX) 用インターフェースを構成するためのステップを参照してください。

  • ハードウェア構成定義 (HCD) でチャネル・パラメーターを使用して、IQDX 機能の HiperSockets CHPID を定義します。また、OSX CHPID ごと、および IP のバージョンごとに 1 つの動的 IQDX トランスポート・リソース・リスト・エレメント (TRLE) を作成するのに十分なサブチャネル・アドレスを定義します。

    IPv4 で使用される OSX CHPID ごとに 10 個の IQDX サブチャネル・アドレスを、また、IPv6 で使用される OSX CHPID ごとに 10 個のサブチャネル・アドレスを定義する必要があります。複数の VLAN は、必要なサブチャネル・アドレスの数には影響しません。詳しくは、「z/OS HCD 計画」で IQD CHPID および装置タイプの定義に関する情報を参照してください。

手順

IEDN への HiperSockets アクセスを有効にするには、以下のステップを実行します。

  1. OSX インターフェースまたは IQDX HiperSockets インターフェースのどちらを介して、IEDN に大規模なアウトバウンド TCP プロトコル・データを転送するかを決定します。 詳しくは、IEDN 対応の HiperSockets のパフォーマンスに関する考慮事項を参照してください。
  2. 必要に応じて、TCP/IP プロファイル内の GLOBALCONFIG ステートメントの AUTOIQDX パラメーターを、適切な値に構成します。
    • すべての適格なトラフィックを IQDX HiperSockets インターフェースを介して転送する場合、その他のアクションは不要です。TCP/IP プロファイル内の GLOBALCONFIG ステートメントでは、値 ALLTRAFFIC を持つ AUTOIQDX パラメーターがデフォルトで設定されます。
    • OSX インターフェースを介して IEDN に大規模なアウトバウンド TCP プロトコル・データ伝送を転送する場合は、TCP/IP プロファイル内の GLOBALCONFIG ステートメントの AUTOIQDX パラメーターで、値 NOLARGEDATA を指定します。