TCP TR 拡張 (-T -E) レポート

このレポートは、trmdstat コマンドで -T および -E オプションの両方を指定した場合に表示されます。これは、すべての TCP トラフィックの調整イベントの拡張要約を表示します。それぞれのポートごとに、送信元ホスト別の合計が個別の行として生成されます。このレポートに示される情報は、EZZ9317I、EZZ9318I、EZZ9319I、EZZ9320I、EZZ9321I、EZZ9322I、EZZ9323I、および EZZ9324I タイプの SYSLOG メッセージから得られたものです。情報は、ローカル・ホストでソートされ、次にローカル・ポートと送信元ホストの組み合わせでソートされます。

>trmdstat -TE /tmp/tstlog.log
trmdstat for z/OS CS V2R2  Wed Dec 14 09:03:02 2011                                                                               
                                                                                                                                   
Command Entered     : trmdstat -TE /tmp/tstlog.log                                                                           
Log Time Interval   : May 27 19:19:23  - May 28 21:26:23                                                                           
Stack Time Interval : May 27 19:19:05  - May 28 21:26:02                                                                           
TRM Records Scanned : 86                                                                                                           
                                                                                                                                   
                                         TCP TR Extended Summary                                                                   
                                                                                                                                   
Local Host: ::                                                                                                                     
                                                           Constrained States                        Connections                   
Local                                                           Limited                 Excp           Refused                     
Port                Source Host                       Enter       Exit     Duration     QOS        Appl       Host                 
----- --------------------------------------------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ----------              
   21 10.65.201.199                                          0          0          0          0          0          1              
  333 10.42.0.1                                              1          1        277          0          0          1              
  333 10.42.105.25                                           0          0          0          0          0          1              
  333 10.42.105.135                                          0          0          0          0          0          1              
  333 2001:db8::9:42:105:25                                  0          0          0          0          0          1              
  333 2001:db8:0:1:9:42:105:135                              0          0          0          0          0          2              
  345 10.42.0.1                                              1          0          0          0          0          0              
  345 10.42.105.25                                           0          0          0          2          0          2              
  345 10.42.105.135                                          0          0          0          0          1          2    
  345 2001:db8::9:42:105:25                                  1          1       1613          1          0          2    
  345 2001:db8:0:1:9:42:105:135                              0          1        695          0          0          3    
                                                                                                                         
No TypeActions LOG records to display                                                                                    
以下では、TR TCP 拡張要約レポートの各部分について説明します。
Local Host
ポリシーがすべてのソケットで制限される (ポート別制限の別名でも知られる) ように構成されている場合、これは、255.255.255.255 または ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff のいずれかです。 ポリシーがソケットごとに制限される (ポート・インスタンス別制限の別名でも知られる) ように構成されている場合、これは、ローカル・リスナー・アプリケーションによってバインドされている IP アドレスです。値 0.0.0.0 は、アプリケーションが INADDR_ANY にバインドされていることを示します。値 :: は、アプリケーションが in6addr_any にバインドされていることを示します。
Limited | Logged
レポートは、それぞれのローカル・ホストごとに、まずアクション限界 (LIMIT) とアクション・ログ (LOG) の両方を指定したポリシーを持つポートに対して生成され、次に、ポリシー・アクション・ログ (LOG) のみを指定したポートに対して生成されます。
ローカル・ポート
ローカル・リスナー・アプリケーションによってバインドされたポート番号を示します。
Source Host
それぞれのポートごとに、送信元ホスト別の合計が個別の行として生成されます。
Constrained States
このポートが制約状態に入った回数、出た回数、および制約状態にあった合計時間 (分)。
Excp QOS
単一ホストに対する接続全体の TCP TR のパーセンテージで許可されている数に比べて、特定の送信元 IP の QoS ポリシーがこのポートへより多くの接続を保証したために許可された接続数。
Connections Refused Appl
合計接続数の限度を超過したために拒否された接続数。
Connections Refused Host
単一ホストから要求された接続数が、単一ホストに対して許可されている接続の合計のパーセンテージを超過したために拒否された接続数。
Connections Would Have Been Refused Appl
合計接続数の限度を超過したために拒否されるはずだった接続数。それらの接続は、ポリシー・アクション限界 (LIMIT) が指定されていなかったために許可されました。
Connections Would Have Been Refused Host
単一ホストから要求された接続数が、単一ホストに対して許可されている接続の合計のパーセンテージを超過したために拒否されるはずだった接続数。それらの接続は、ポリシー・アクション限界 (LIMIT) が指定されていなかったために許可されました。
messages suppressed
抑止された TCP TR メッセージの数と、その日時、抑止された TCP 接続のタイプ、ローカル IP アドレス、ローカル・リスニング・ポート、およびログ・レコードの抑止理由。このデータは、EZZ8660I メッセージまたは EZZ8661I メッセージから得られます。詳しい説明は、trmdstat レポートの一般概念を参照してください。