TCP TR 詳細 (-T -D) レポート
このレポートは、trmdstat コマンドで -T および -D オプションの両方を指定した場合に表示されます。これは、個々の TCP TR レコードの内容を表示するものです。このレポートに示される情報は、EZZ9317I、EZZ9318I、EZZ9319I、EZZ9320I、EZZ9321I、EZZ9322I、EZZ9323I、および EZZ9324I タイプの SYSLOG メッセージから得られたものです。情報は、ローカル・ホストでグループ化され、ソートされます。
>trmdstat -TD /tmp/tstlog.log
trmdstat for z/OS CS V2R2 Wed Dec 14 09:01:38 2011
Command Entered : trmdstat -TD /tmp/tstlog.log
Log Time Interval : May 28 20:40:53 - May 28 21:26:23
Stack Time Interval : May 28 20:40:48 - May 28 21:26:02
TRM Records Scanned : 86
TCP TR Events
Events Limited
Local Host: ::
Date and Time/ Local Rec Cns Connections Policy
Source Host Port Typ Typ Current Available Total Conn Pct Qos Limit Correlator ProbeID
---------------------- ----- --- --- ---------- ---------- ---------- --- ---------- ---------- --------
05/28/2011 20:40:48.88 345 Q 3 7 10 50 10 1 1004014
10.42.105.25
05/28/2011 20:41:49.14 345 Q 4 6 10 50 10 1 1004014
10.42.105.25
05/28/2011 20:59:08.62 345 S E 0 1 10 50 0 3 1004400
2001:db8::9:42:105:25
05/28/2011 21:01:26.98 345 C 4 1 10 50 0 2 1004044
2001:db8::9:42:105:25
05/28/2011 21:05:23.97 345 C 1 0 10 50 0 3 1004048
10.42.105.135
05/28/2011 21:26:02.29 345 S X 0 2 10 50 0 3 1002400
2001:db8::9:42:105:25
No TypeActions LOG records to display
以下では、TCP TR 詳細レポートの各部分について説明します。
- Events Limited | Logged
- レポートは、それぞれのローカル・ホストごとに、まずアクション限界 (LIMIT) とアクション・ログ (LOG) の両方を指定したポリシーを持つポートについて生成され、次に、アクション・ログ (LOG) のみを指定したポートについて生成されます。
- Local Host
- ポリシーがすべてのソケットで制限される (ポート別制限の別名でも知られる) ように構成されている場合、これは、255.255.255.255 または ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff のいずれかです。 ポリシーがソケットごとに制限される (ポート・インスタンス別制限の別名でも知られる) ように構成されている場合、これは、ローカル・リスナー・アプリケーションによってバインドされている IP アドレスです。値 0.0.0.0 は、アプリケーションが INADDR_ANY にバインドされていることを示します。値 :: は、アプリケーションが in6addr_any にバインドされていることを示します。
- Date and Time
- イベントが生じたスタックの日時。
- ローカル・ポート
- ローカル・リスナー・アプリケーションによってバインドされたポート。
- Source Host
- イベントに関連した送信元ホスト。
- Rec Typ
- イベントのレコード・タイプ。可能な値は以下のとおりです。
- C - 接続が拒否された、または拒否されるはずだったイベント
- Q - QoS 例外のために接続が許可されたイベント。TCP TR ポリシーで許可されるよりも多くのこのポートへの接続を、QOS ポリシーが保証します。
- S - ポートの制約状態が開始した、または終了したイベント
- Cns Typ
- 制約イベント・タイプ:
- E - 開始
- X - 終了
- Connections Current
- ポリシーが有効な間に確立され、このイベントの発生時にこのポートでアクティブであった接続の数。
- Connections Available
- このイベントの時点でこのポートで使用可能な残りの接続数。
- Policy Total Conn
- このポートに対して許可された接続の合計数。
- Policy Pct
- このポートに対して単一 IP アドレスで使用可能な接続の合計のパーセンテージ。
- Policy QoS Limit
- この送信元ホストおよびこのポートに対して、QoS ポリシーで指定された最大接続数。
- Correlator
- このイベントのトレース相関係数。
- ProbeID
- このイベントを生成した IDS probeID。
- messages suppressed
- 抑止された TCP TR メッセージの数と、その日時、抑止された TCP 接続のタイプ、ローカル IP アドレス、ローカル・リスニング・ポート、およびログ・レコードの抑止理由。このデータは、EZZ8660I メッセージまたは EZZ8661I メッセージから得られます。詳しい説明は、trmdstat レポートの一般概念を参照してください。