MODIFY コマンド: Syslog デーモン
MODIFY コマンドは、オペレーター・コンソールから syslog デーモン機能を制御するために使用します。
形式:
>>-+-MODIFY-+--procname,-+-ARCHIVE---------------------------------+->< '-F------' +-DISPLAY,ARCHIVE-+---------------------+-+ | | .-,MAX=5-. | | | '-,DETAIL--+--------+-' | | +-,MAX=n-+ | | '-,MAX=*-' | '-RESTART---------------------------------'
パラメーター:
- procname
- syslog デーモンの開始に使用するカタログ式プロシージャーのメンバー名です。
- ARCHIVE
- syslogd 構成規則で定義されている UNIX ファイル・システムの即時アーカイブを実行します。宛先ファイルの規則に -N パラメーターが含まれており、その前に BeginArchiveParms ステートメントが指定されている場合、そのファイルはアーカイブされます。宛先ファイルの規則に -X パラメーターが含まれている場合は、そのファイルの内容は削除されます。
前に開始されたアーカイブが既に実行中の場合、追加のアーカイブは実行されず、コンソールにメッセージ FSUM1256 が発行されます。前に開始されたアーカイブは、ARCHIVE コマンド、時間指定ベースのアーカイブ、またはファイル・システムしきい値ベースのアーカイブによって開始された可能性があります。
- DISPLAY,ARCHIVE
- syslogd 構成規則によって定義されている出力宛先ファイルを持つファイル・システムに対する UNIX ファイル・システムの使用データを表示します。各ファイル・システムごとに容量のパーセンテージが表示されます。DETAIL パラメーターを指定すると、そのファイル・システムの一番大きいファイルが表示されます。MAX パラメーターは、詳細レポートで表示されるファイルの数を制御します。MAX のデフォルト値は 5、最大値は 65 535 です。アスタリスク (*) を指定した場合は、すべてのファイルが表示されます。
- RESTART
- syslogd の構成ファイルを再読み取りする必要があることを示します。結果は、syslogd に SIGHUP シグナルを送信した場合と類似しています。Syslogd
は、構成ファイルを再読み取りする前に、保留になっている該当の宛先への出力をすべて完了するよう試みます。30 秒以内に書き込みできない出力があると、該当の宛先には到達不能のマークが付けられ、その宛先向けの保留となっている出力はすべて破棄されます。
前に開始された再始動が既に実行中の場合、追加の再始動は実行されず、コンソールにメッセージ FSUM1256 が発行されます。前の再始動は、RESTART コマンドまたは SIGHUP シグナルによって開始された可能性があります。
例:
次のコマンドを発行すると、syslogd は構成ファイルを再読み取りします。
F SYSLOGD,RESTART
FSUM1254 SYSLOGD MODIFY COMMAND ACCEPTED
FSUM1252 SYSLOGD RECONFIGURATION COMPLETE
次のコマンドを発行すると、syslogd は syslogd 構成規則で定義されているすべての UNIX ファイル・システム・ファイルをアーカイブします。
F SYSLOGD,ARCHIVE
FSUM1254 SYSLOGD MODIFY COMMAND ACCEPTED
FSUM1260 SYSLOGD ARCHIVE COMPLETE FOR 2 FILES
次のコマンドを発行すると、syslogd は UNIX ファイル・システムの使用率データを表示します。
F SYSLOGD,DISPLAY,ARCHIVE
FSUM1267 FILE SYSTEM SUMMARY 387
NAME=OMVS.VAR.HFS
PATH=/SYSTEM/var
512-BLOCKS= 177120 USED= 108592 AVAIL= 68528 USAGE= 61%
NAME=OMVS.VAR.LOGS.HFS
PATH=/SYSTEM/var/logs
512-BLOCKS= 60480 USED= 60096 AVAIL= 384 USAGE= 99%
F procname,DISPLAY,ARCHIVE,DETAIL
FSUM1268 FILE SYSTEM DETAILS 390
NAME=OMVS.VAR.HFS
PATH=/SYSTEM/var
512-BLOCKS= 177120 USED= 108592 AVAIL= 68528 USAGE= 61%
FILE SIZE USAGE ARCHIVE PATH
21214 12% NONE /var/logu/daemon/daemon.trace
20359 11% NONE /var/logu/daemon/daemon.log
13133 7% SEQ /var/logu/all/all.logseq
13133 7% SEQ /var/temp/tempfull.log
12900 7% SEQ /var/logu/pagent/pagent.logseq
5 OF 24 RECORDS DISPLAYED
NAME=OMVS.VAR.LOGS.HFS
PATH=/SYSTEM/var/logs
512-BLOCKS= 60480 USED= 60096 AVAIL= 384 USAGE= 99%
F procname,DISPLAY,ARCHIVE,DETAIL,MAX=2
FSUM1268 FILE SYSTEM DETAILS 393
NAME=OMVS.VAR.HFS
PATH=/SYSTEM/var
512-BLOCKS= 177120 USED= 111664 AVAIL= 65456 USAGE= 63%
FILE SIZE USAGE ARCHIVE PATH
21218 12% NONE /var/logu/daemon/daemon.trace
20363 11% NONE /var/logu/daemon/daemon.log
2 OF 24 RECORDS DISPLAYED
NAME=OMVS.VAR.LOGS.HFS
PATH=/SYSTEM/var/logs
512-BLOCKS= 60480 USED= 60096 AVAIL= 384 USAGE= 99%
ARCHIVE 列の値:
上記の F procname,DISPLAY,ARCHIVE,DETAIL コマンドの出力で ARCHIVE 列に表示される値は、PATH 列に表示されるファイル名についての以下の情報を示します。
- CLEAR: -X アーカイブ・パラメーターがファイルに指定されています。
- FILE: 年、月、または日付のフィールド記述子を使用してファイル名が指定されています (例: %Y、%m、%d)。
- GDG: -N アーカイブ・パラメーターによって GDG アーカイブ・ファイルが指定されています。
- NONE: アーカイブ・パラメーターがファイルに指定されていません。
- SEQ: -N アーカイブ・パラメーターによって順次アーカイブ・ファイルが指定されています。