OSA 機構の管理データ
- OSA-2 ATM
- OSA-Express® Gigabit
- OSA-Express 高速 Ethernet (QDIO モードおよび非 QDIO モード)
- OSA-Express ATM (LAN エミュレーション・モードのみ)
- OSA-Express2 以降の Gigabit
TCP/IP サブエージェントには、OSA 機構から管理データを取り出すための OSA/SF 製品が必要です。OSA 製品は、SNMP サブエージェントの 1 つである OSA-Express Direct サブエージェントも提供します。これは、OSA-Express 機能および OSA-Express2 以降の機能用の管理データをサポートします。このサブエージェントの MVS™ 開始プロシージャー名は IOBSNMP です。OSA 管理データを取得するには、OSA-Express Direct サブエージェントを使用してください。これは OSA-Express Direct サブエージェントが OSA 機能と直接通信し、OSA/SF と IOASNMP のアプリケーションが不要になるためです。 TCP/IP サブエージェントの OSA 管理データのサポートを使用していて、OSA-Express Direct に切り替えることになった場合、OSA/SF アドレス・スペースまたは OSA IOASNMP アプリケーションを開始する必要はありません。 OSA-Express Direct サブエージェントによって提供されるマネージメント・データを完全に理解するために、「 z Systems: Open Systems Adapter-Express お客様ガイドおよび解説書」を参照してください。
TCP/IP サブエージェントの OSA アダプター・サポートでは、一部の管理データは標準 RFC で定義されており、残りのデータは IBM® MVS TCP/IP エンタープライズ特定 MIB で定義されています。IBM MVS TCP/IP エンタープライズ特定 MIB を見つけるには、SNMP MIB サポートを参照してください。管理データ値は TCP/IP が提供する ものと、OSA/SF が提供するものとがあります。
OSA/SF と通信するための SNMP サブエージェントの構成については、「z/OS Communications Server: IP 構成ガイド」の『ステップ 4: オープン・システム・アダプター・サポートの構成』を参照してください。 RFC については、関連プロトコル仕様を参照してください。
- osaexpChannelTable
TCP/IP スタックで使用されているすべての OSA-Express Ethernet または ATM ポートに対して、1 つの項目がこのテーブルに作成されます。このテーブルは、説明データとパフォーマンス・データを含んでいます。値は OSA/SF から取り出します。このテーブルは装置または OSA-Express ポート・インターフェースの ifIndex によって索引が付けられており、IBM MVS エンタープライズ特定 MIB で定義されています。
- osaexpPerfTable
TCP/IP スタックで使用されているすべての OSA-Express Ethernet または ATM ポートに対して、1 つの項目がこのテーブルに作成されます。この場合、アダプターが定義される LPAR ごとに 1 項目です。 このテーブルは、LPAR のアダプター使用に関するパフォーマンス・データを含んでおり、 値は OSA/SF から取り出します。このテーブルは、10 進数の LPAR 番号に連結した装置または OSA-Express ポート・インターフェースの ifIndex によって索引が付けられています。このテーブルは、IBM MVS エンタープライズ特定 MIB で定義されています。
- osaexpEthPortTable
TCP/IP スタックで使用されているすべての OSA-Express Ethernet ポートに対して、1 つの項目がこのテーブルに作成されます。 このテーブルは、アダプターの実際のポートに関連した説明データとパフォーマンス・データを 含んでおり、値は OSA/SF から取り出します。このテーブルは装置または OSA-Express ポート・インターフェースの ifIndex によって索引が付けられており、IBM MVS エンタープライズ特定 MIB で定義されています。
- osaexpEthSnaTable
SNA 用に構成され、LCS DEVICE および Ethernet LINK プロファイル・ステートメントで TCP/IP に定義されているすべての OSA-Express Ethernet 機構に対して、1 つの項目がこのテーブルに作成されます。値は OSA/SF から取り出します。このテーブルは、装置接続機構の ifIndex によって索引が付けられており、IBM MVS エンタープライズ特定 MIB で定義されています。
- Interface Table Data 次のステートメントに対して、1 つの項目が ifTable および ifXTable テーブルに作成されます。
- OSA-Express 機構を示す各 DEVICE および LINK プロファイル・ステートメント。
- OSA-Express 機構を示す各 INTERFACE プロファイル・ステートメント。INTERFACE プロファイル・ステートメントのみを使用してインターフェースを定義した場合は、追加の OSA-Express ポート項目がテーブルに動的に作成されます。
- dot3StatsTable
TCP/IP スタックで使用されているすべての OSA-Express Ethernet ポートに対して、1 つの項目がこのイーサネット・テーブルに作成されます。値は OSA/SF から取り出します。このテーブルは、装置または OSA-Express ポート・インターフェースの ifIndex によって索引が付けられており、EtherLike-MIB (RFC 2665) で定義されています。
OSA-Express Direct SNMP サブエージェントは、ご使用の OSA 機構の LIC レベルがサポートしている場合、dot3StatsTable もサポートします。その場合、OSA-Express Direct SNMP サブエージェントは、dot3StatsTable MIB データの所有権を引き継ぎます。OSA-Express Direct subagent がアクティブでないか、アクティブであったが、終了した場合は、TCP/IP サブエージェントが、データの所有権を引き継ぐことになります。TCP/IP サブエージェントと OSA-Express Direct サブエージェント間での、この MIB データ所有権の移動は、透過的に行われなければなりませんし、SNMP からのデータ要求の処理は継続します。OSA-Express Direct SNMP サブエージェントの使用に関する詳細については、「 z Systems: Open Systems Adapter-Express お客様ガイドおよび解説書」を参照してください。