リソース・レコードの挿入と削除の方法

以下の例では、BIND 9 の nsupdate を使用して、example.com ゾーンのリソース・レコードを挿入し、削除する方法を示しています。それぞれの例の入力では末尾にブランク行を付けて、 コマンドのグループを 1 つの動的更新要求として、example.com のマスター・ネーム・サーバーに 送信していることに注意してください。
# nsupdate  
  > update delete oldhost.example.com A   
  > update add newhost.example.com 86400 A 172.16.1.1 
  >  
oldhost.example.com の A レコードはいずれも削除 され、IP アドレス 172.16.1.1 の newhost.example.com に A レコードが追加されます。 新たに追加されたレコードは、1 日分の TTL (86400 秒) を持っています。
# nsupdate
 > prereq nxdomain nickname.example.com
 > update add nickname.example.com CNAME somehost.example.com
 >
前提条件では、nickname.example.com にはいずれのタイプのリソース・レコードも存在しないことを ネーム・サーバーにチェックさせています。もし存在している場合は、この更新要求は失敗します。この名前が存在しない場合は、その代わりに CNAME が追加されます。 これによって、CNAME を追加したときに、「名前が CNAME として存在する場合は、その名前が 他のいずれのレコード・タイプとしても存在してはならない」という RFC 1034 の長年にわたる規則と矛盾しないことが保証されます。(この規則は、RFC 2535 で DNSSEC 用に更新 され、CNAME が SIG、KEY および NXT レコードを持てるようになりました。)