EZACMD コマンドの MVS コンソール呼び出し

MVS™ コンソールから EZACMD コマンドを使用するには、以下の要件を満たしている必要があります。

EZACMD が、SYS1.SAXREXEC System REXX システム・ライブラリーにインストールされていることを確認してください。
システム REXX コンポーネントは、z/OS® イメージ上で構成されて、使用可能になっている必要があります。z/OS イメージでシステム REXX を使用可能にする詳細については、「z/OS MVS Programming: Authorized Assembler Services Guide」の『システム REXX』情報および「z/OS MVS 初期設定およびチューニング解説書」の AXR00 (デフォルトのシステム REXX データ・セット連結) 情報を参照してください。
オペレーターは、コンソールにログオンしている (LOGON コンソール・コマンドを使用) 必要があります。
オペレーターのユーザー ID は、セキュリティー・データベース内に有効な OMVS セグメントを持っている必要があります。

ガイドライン: コマンドからの出力は、MVS コンソールの線幅の制限の結果として正しくフォーマット設定されていない可能性があります。最適にフォーマット設定された結果とするために、TSO、NetView®、または UNIX シェルからコマンドを呼び出してください。

規則: MVS コンソール・サポートでコマンド名およびオプションが大文字に変換されるのを防ぐために、コマンドおよびオプションを単一引用符 (') で囲む必要があります。

形式:


                                                       .-MAX=100---.      
>>-prefix--EZACMD--'command name--+-----------------+--+-----------+--'-><
                                  '-command options-'  '-MAX=lines-'

パラメーター

prefix: AXRnn parmlib メンバーとして定義されている、システム REXX コマンド接頭部。例えば、プレフィックスが %% として定義されている場合は、%%EZACMD としてコマンドを呼び出します。
command name および options: command name は、z/OS Communications Server でサポートされる UNIX シェル・コマンドの 1 つです。
command options は、UNIX シェル・コマンドでサポートする任意のオプションです。z/OS UNIX コマンドで必要とされる正確な形式および大/小文字を区別してコマンド・オプションを入力する必要があります。
MAX=lines: MAX は、z/OS UNIX コマンドによって生成されて、MVS コンソールに表示される出力行の数を制限するオプションのキーワードです。デフォルト値は 100 です。値は、1 から 64 000 の範囲の任意の数値です。

例 1

現在アクティブな IPSec フィルターを表示し、出力行の数を 9 に制限します。

%%EZACMD 'ipsec -f display max=9'                                        
System REXX EZACMD: ipsec command - start - userID=USER1                  
System REXX EZACMD: ipsec -f display                                      
CS V2R2 ipsec  Stack Name: TCPCS  Fri Oct  7 14:07:07 2011               
Primary:  Filter          Function: Display            Format:   Detail   
Source:   Stack Policy    Scope:    Current            TotAvail: 730      
Logging:  On              Predecap: Off                DVIPSec:  No       
NatKeepAlive:  0                                                          
Defensive Mode: Inactive                                                  
                                                                          
FilterName:                   DVIPA1 2                                    
FilterNameExtension:          1                                           
System REXX EZACMD: Maximum number of output lines (9) has been reached.
System REXX EZACMD: ipsec command - end - RC=4

例 2

Ping host w3.ibm.com:

%%EZACMD 'ping -v w3.ibm.com'                                           
System REXX EZACMD: ping command - start - userID=USER1                 
System REXX EZACMD: ping -v w3.ibm.com                                  
CS V2R2: Pinging host w3.ibm.com (9.17.137.11)                         
with 256 bytes of ICMP data                                             
Ping #1 from 9.17.137.11: bytes=264 seq=1 ttl=242 time=62.48 ms         
Ping #2 from 9.17.137.11: bytes=264 seq=2 ttl=242 time=61.98 ms         
Ping #3 from 9.17.137.11: bytes=264 seq=3 ttl=242 time=86.88 ms         
Ping statistics for w3.ibm.com (9.17.137.11)                            
  Packets: Sent=3, Received=3, Lost=0 (0% loss)                         
  Approximate round trip times in milliseconds:                         
  Minimum=61.98 ms, Maximum=86.88 ms, Average=70.45 ms, StdDev=14.23 ms 
System REXX EZACMD: ping command - end - RC=0