TSO/E REXX コマンド

TSO/E は、入出力やデータ・スタック要求など、さまざまなサービスを実行 するための TSO/E REXX コマンドを提供します。TSO/E REXX コマンドは、ALLOCATE や PRINTDS などの TSO/E コマンド・プロセッサーとは異なります。一般に、これらのコマンドは CLIST の中や TSO/E READY モードからではなく、 REXX EXEC の中 (どのアドレス・スペースでも) のみで使用できます。例外は、 EXECUTIL コマンドと、即時コマンド の HE、HI、HT、RT、TE、お よび TS です。

EXECUTIL コマンドは、TSO/E アドレス・スペースのみで使用できます。一般に、 EXECUTIL は、EXEC や CLIST の中、TSO/E READY モードから、 あるいは ISPF から使用できます。EXECUTIL コマンドの説明は、EXECUTIL ページを参照してください。さまざまなオペランドと、 それらの使用に関する例外事項が説明されています。

任意のアドレス・スペースで実行されている EXEC の中で、TS (トレース開始) お よび TE (トレース終了) 即時コマンドを使用できます。TSO/E アドレス・スペースでは、 REXX EXEC を実行しているときに、 アテンション割り込みキーを押すと、ユーザーは、即時コマンド (HE、HI、HT、 RT、TE、および TS) のいずれかを使用できます。 アテンション・モードに入ったときは、即時コマンドのいずれかを入力できます。

TSO/E REXX コマンドは、以下のようなサービスを実行します。

制約事項: TSO/E REXX のコマンドの名前は、TSO/E で使用する ために予約されています。このため、お客様用の REXX EXEC、CLIST またはロード・モジュールの 名前として使用しないようにすることをお勧めします。

環境のカスタマイズ時の考慮事項: 初期化ルーチン IRXINIT を使用して REXX 処理をカスタマイズする場合は、TSO/E に統合されていない言語プロセッサー環境を初期化できます (環境のタイプ - TSO/E に統合される環境と統合されない環境を参照)。ほとんどの TSO/E REXX コマンドは、 どのタイプの言語プロセッサー環境でも使用できます。EXECUTIL コマンドは、環境が TSO/E に統合されている場合にのみ使用できます。アテンション・モードからの即時コマンドは、環境が TSO/E に統合されている場合にのみ使用できます。TS および TE 即時コマンドは、(TSO/E に統合されているかどうかに関係なく) どのタイプの言語プロセッサー環境でも実行される REXX EXEC で使用できます。カスタマイズおよび言語プロセッサー環境の詳細については、TSO/E REXX カスタマイズ・サービスを参照してください。

この章では、TSO/E REXX コマンドの使用方法を示す例が提示されています。この例には、データ・セット名が含まれている場合もあります。例に単一引用符変更の始まりまたは二重引用符変更の終わり変更の始まりのいずれか変更の終わりで囲まれた変更の始まり状態ではない変更の終わりデータ・セット名が含まれている場合は、そのデータ・セット名変更の始まりの先頭変更の終わりに接頭部が追加されます。変更の始まりこれにより、最終的な完全修飾データ・セット名が形成されます。データ・セット名が引用符変更の始まり (単一または二重) 変更の終わりで囲まれている場合、そのデータ・セット名は完全修飾であると見なされ、指定されたとおりに使用されます。変更の終わりこの例では、ユーザー ID が接頭部です。