ご使用のシステムが、操作で使用する TOD クロックを
ご使用システムの現地時間に設定したか、
あるいは GMT タイムに設定したかに関係なく、以下の処置は重要です。 稼働するシスプレックスに一度値を設定したら、シスプレックス内のどのプロセッサー上でも TOD クロック値を変更しないことが
きわめて重要です。 すべてのプロセッサー上の TOD クロックは、ソフトウェアが使用する値であるため、
同一の時間を使用しているか、
同一の時間に同期化されている必要があります。 現地時間とし認識される値は、TOD クロック値からのオフセットとして計算され、
いつでも変更できます。 これは、タイム・クリティカルなソフトウェアが、タスクの実行に使用する値ではありません。 プロセッサー内の TOD クロックをリセットせずに現地時間を調整するには、以下のようにします。
- シスプレックス・タイマー (Sysplex Timer) のタイム・オフセットをリセットする。
- parmlib の CLOCKxx メンバー内の現地時間オフセットを変更する。
- SET CLOCK コマンドを出す。
- HMC を使用して、STP により時間帯設定を調整する。
現地時間を調整する際にユーザーが選択する方法は、シスプレックス構成、
およびアクティブな CLOCKxx メンバーの ETRMODE、ETRZONE、および SIMETRID ステートメントで指定した
オプションによって決まります。
- シスプレックスにシスプレックス・タイマー (Sysplex Timer) がある場合
- シスプレックスにシスプレックス・タイマー (Sysplex Timer) がない場合
- 単一システムのシスプレックスの場合、次のいずれかを行ってください。
- SET CLOCK コマンドを実行して、現地時間オフセットを変更し、新しいオフセットを反映するように、
CLOCKxx メンバーの現地時間オフセット値を変更する。 これにより、次からの IPL のために変更値が保存される。
- CLOCKxx のオフセット値を変更して、再度 IPL を行う。
- 1 台のプロセッサーでの多重システム・シスプレックス (ホスト VM システムの
もとで実行するゲスト MVS™ システム、または PR/SM™ 環境での論理分割 (LPAR) の
いずれか) の場合、次のいずれかを行ってください。
- 正しい時間帯値で各ゲスト MVS システムごとの CLOCKxx メンバーを更新し、各システムを再 IPL する。
- SET CLOCK コマンドを実行して、現地時間を変更する。
シスプレックス・タイマー (Sysplex Timer) に接続されていないシステムは、CLOCKxx の新規時間帯値の使用を開始するために再 IPL しなければなりません。
STPMODE 設定について詳しくは、「
Server Time Protocol Planning
Guide」を参照してください。
これは、次の URL から入手できます。
http://www.redbooks.ibm.com/redbooks/pdfs/sg247280.pdf