DASD 装置の割り振り

装置割り振り機能は最も応答の速い DASD 装置を装てん可能な装置上の永続データ ・セットの候補として選びます (JCL は非特定のボリューム情報か、または 特定ボリュームであるがそのボリュームが装てんされていないボリューム情報を 指定します)。

DASD 装置の割り振りを制御する SRM の能力は、システムのインストール時およ び初期プログラム・ローディング (IPL) 時に行う決定、ならびにユーザーの JCL パラメーターによって制約を受けます。 SRM は、スケジューラー割り振りにとって平等に受け入れ可能な一組の DASD 装置群に 対してのみ、その選択基準を適用することができます。 この一組の装置群は、 必ずしもシステム・インストール時の一つの非公式グループに置か れた DASD 装置をすべて含むとは限りません。 その時点で、ある非公式グループが UNITNAME マクロによって定義され、さら に適格装置テーブル (EDT) に入れられます。 システムのインストール時に、下記 の条件のうちいずれかが起きた場合は、各非公式グループは複数の サブグループに区分されます。
例として、システム・インストール時に次のように指定を行ったと仮定します。
UNITNAME=DASD,UNIT=((470,7),(478,8),(580,6))
UNITNAME=SYSDA,UNIT=((580,6))

SYSDA (580,6) との交点があるので、DASD グループは次の 2 サブグループに分 けられます。(470,7) および (478,8) が 1 サブグループに、そして (580,6) が もう 1 つのサブグループに分けられます。

割り振り機能としては、SRM が一度に 1 つのサブグループだけしか選択する ことを許しません。 1 番目のサブグループの中のすべての装置を割り振った後に、割り振り機能 は 2 番目のサブグループから DASD 装置を選択します。 上記の例で、ジョブが UNIT=DASD を要求したならば、割り振り機能は SRM に命 じて、 1 番目のグループ (470-476 および 478-47F) から装置を選択させます。 この選択では、チャネル・パス 4 と 5 のいずれが使用されるかは関係ありませ ん。1 番目のグループのすべての DASD 装置が割り振られた後で、割り振り機能は SRM に 命じて 2 番目のグループ (580-585) から装置を選択させます。