DISP パラメーターの例

例 1
//DD2  DD  DSNAME=FIX,UNIT=3420-1,VOLUME=SER=44889,
//         DISP=(OLD,,DELETE)

DD ステートメント DD2 では既存のデータ・セットを定義しており、また 2 番目 のサブパラメーターを省略することによって、ステップが正常に終了すればデータ ・セットを保存することが暗黙指定してあります。このステ ートメントにより、ステップが異常終了した場合にはシステムにデータ・セ ットを削除させるように要求しています。

例 2
//STEPA  EXEC PGM=FILL
//DD1    DD   DSNAME=SWITCH.LEVEL18.GROUP12,UNIT=3390,
//        VOLUME=SER=LOCAT3,SPACE=(TRK,(80,15)),DISP=(,PASS)
//STEPB  EXEC PGM=CHAR
//DD2    DD   DSNAME=XTRA,DISP=OLD
//DD3    DD   DSNAME=*.STEPA.DD1,DISP=(OLD,PASS,DELETE)
//STEPC  EXEC PGM=TERM
//DD4    DD   DSNAME=*.STEPB.DD3,DISP=(OLD,CATLG,DELETE)

DD ステートメント DD1 では、新規データ・セットを定義するとともに、データ・ セットを次に渡すことを要求します。STEPA が異常終了した場合は、これが新規デ ータ・セットで、2 番目のサブパラメーターが PASS であり、異常終了後処理を指 定していないのでこのデータ・セットは削除されます。

STEPB の中の DD ステートメント DD3 では、この通過データ・セットを 受け取り、そのデータ・セットを次に渡すことを要求します。STEPB が異常終了する と、3 番目のサブパラメーターが DELETE なので、データ・セットは削除されます。

STEPC の中の DD ステートメント DD4 では、通過データ・セットを受け取り、そ のデータ・セットをステップの終わりでカタログすることを要求します。STEPC が 異常終了すると、DELETE の異常終了時の後処理指定に従い、データ・セットが 削除されます。

DD ステートメント DD2 では、XTRA という名前の既存のデータ・セットを 定義しています。STEPB が終了すると、異常終了時でも正常終了時でも、こ のデータ・セットは保存されます。

例 3
//SMSDD5 DD  DSNAME=MYDS5.PGM,DATACLAS=DCLAS05,STORCLAS=SCLAS05,
//          DISP=(NEW,KEEP)

DD ステートメント SMSDD5 では、新しい SMS 管理データ・セットを定義し、そ のデータ・セットを保存するように要求しています (データ・セットをカタログ することも暗黙指定してあります)。

例 4
//SMSDD7 DD  DSNAME=MYDS7.PGM,DISP=(OLD,UNCATLG)

DD ステートメントの SMSDD7 では、既存の SMS 管理データ・セット (このデータ ・セットには、作成時にストレージ・クラスを割り当ててある) を定義し、データ・セット をアンカタログすることを要求しています。ただし 、SMS 管理データ・セットでは UNCATLG を無視するので データ・セットは保存されます。