ここで、MVS™ システムを使用しているオフィスにいると仮定した上で、JCL をメニューと想定してみてください。あなたと他の客はメニューから料理を選び、ウェイターに注文し、シェフに料理を依頼します。同様に、あなたと他の MVS ユーザーは JCL を使用して 作業要求 (ジョブと呼ばれるもの) を定義し、ジョブ入力サブシステム (JES) を使用してジョブの実行を MVS に要求します。
調理場のシェフが、すべての客の注文に応じるために作業を分担するように、MVS は、ユーザーから JCL ステートメントによって提供される情報を使用して、すべてのジョブを完了するために必要なリソースを割り振ります。
客達がテーブルにつき食事以外のことに関心を向けている間、シェフが調理場で料理に 専念するように、MVS はシステムのバックグラウンドで実行要求されたジョブを 完了させます。この場合、MVS はあなたと他のユーザーがフォアグラウンドで 他の活動を継続して行えるようにします。
ウェイターがシェフの作った料理をあなたのもとに運ぶことは、JES がジョブの出力を あなたに示すことに相当します。
