IRRADU00 レコード形式

このトピックでは、RACF SMF データ・アンロード・ユーティリティーによって作成されるレコードについて 詳しく説明します。 このユーティリティーの出力は、ユーティリティーへの入力となる セキュリティーに関連する SMF データを表した一連のレコードです。 これらのレコードは、インストール時に選択した リレーショナル・データ管理プログラムへのエクスポートに 適した形式になっています。

作成される各レコードは 2 つの部分で構成されます。
  1. 日時スタンプ、ユーザー ID、およびシステム ID などの 共通の情報を含むヘッダー部分
  2. イベント固有情報部分
ユーティリティーが作成するレコードの表説 明の各行には、次の 5 つの情報が表示されます。
  1. フィールドの記述名
  2. フィールドのタイプ
    Char
    文字データ
    Integer
    EBCDIC 数値データ
    Time
    形式が hh:mm:ss の時刻値
    Date
    日付値、形式は yyyy-mm-dd
    Yes/ No
    フラグ・データ、値は YES または NO
  3. フィールドの開始位置
  4. フィールドの終了位置
  5. フィールドに関するフリー・フォームの記述で、 有効な値の範囲を示している場合がある。

場合によっては、入力 SMF レコードに、以下のセクションで紹介する、 出力レコード・マップが示すデータのすべてが含まれていないことがあります。 こういう場合は、IRRADU00 が、そのフィールドにブランクを埋めます。

RACF® コマンド用に作成された監査レコードに関して、コマンドからのアンロード・キーワードおよびオペランド (その名前が "_SPECIFIED"、"_IGNORED"、および "_FAILED" で終わるフィールドに入っている) の正確な順序と形式は、プログラミング・インターフェースの一部ではありません。

さらに、セグメント・フィールドを指定できる RACF コマンド (ADDUSER、 ALTUSER、ADDGROUP、ALTGROUP、ADDSD、ALTDSD、RDEFINE、および RALTER) の場合は、 その名前が "_IGNORED" および "_FAILED" で終わる SMF アンロード・フィールドに表示されるのは、RACF データベース の基本セグメントに対応するキーワードだけです。 RACF データベースの セグメント・フィールドに対応するキーワード (例えば、"TSO(ACCTNUM(1234))" または "SESSION(INTERVAL(20))") は、そのセグメント・キーワードがフィールド・レベル・アクセス検査により失敗した場合でも、その名前が "_SPECIFIED" で終わるフィールドに表示されます。