イベント 4(4): リソースの名前変更

このイベントは、RACROUTE REQUEST=DEFINE,TYPE=DEFINE,NEWNAME または RACROUTE REQUEST=DEFINE,TYPE=DEFINE,NEWNAMX に基づいています。

イベント 4 のイベント・コード修飾子についての説明は次のとおりです。

 0(0)
SUCCESSFUL RENAME 次のいずれかが起こりました。
  • ユーザーは、リソースを名前変更するのに十分な権限を持っている。
  • SECLABEL クラスがアクティブで、SETROPTS MLACTIVE WARNING が有効であり、ユーザーまたはリソースにセキュリティー・ラベルがない。
 1(1)
INVALID GROUP 名前変更するリソースはデータ・セットで、 新しいデータ・セットの高水準修飾子は有効なグループまたはユーザー ID ではありません。
 2(2)
USER NOT IN GROUP リソースはデータ・セットで、RACFIND は NO に設定されておらず、新しいデータ・セット名の高水準修飾子はグループで、 ユーザーはそのグループに属していません。
 3(3)
INSUFFICIENT AUTHORITY 次のいずれかが起こりました。
  • SETROPTS GENERICOWNER が有効で、プロファイルを名前変更すると、GENERICOWNER 規則に違反する。
  • リソースがデータ・セットで、その高水準修飾子がグループまたはユーザー ID である。ユーザーは、新しい名前を保護する総称プロファイルによって新しいデータ・ セットを作成することは許可されておらず、新しいデータ・セット名の高水準修飾子 が、ユーザーのスコープを超えています。
  • リソースは SFS ファイルまたはディレクトリーであり、その 2 次修飾子はユーザー ID である。ユーザーは、新規ファイルまたはディレクトリーの作成に、 その新しい名前を保護する総称プロファイルを使って行うことを許可されておらず、 その新規ファイルまたはディレクトリー名の 2 次修飾子は、ユーザーのスコープを超えています。

z/OS Security Server RACF セキュリティー管理者のガイドを参照してください。

 4(4)
RESOURCE NAME ALREADY DEFINED 要求された新しい名前には、 すでに個別プロファイルが定義されています。RENAME の戻りコードは 4 です。
 5(5)
USER NOT DEFINED TO RACF® インストール・システムの命名規則ルーチンは、高水準修飾子が、RACF に対して定義されていないユーザー ID であることを示しています。次のいずれかが考えられます。
  • RACFIND が NO に設定されていない。
  • リソースが総称プロファイルまたはグローバル・プロファイルによって保護されており、ユー ザーはそれに対する ALTER アクセス権を持っていない。
 6(6)
RESOURCE NOT PROTECTED SETROPTS PROTECTALL FAILURES が有効で、 新しいデータ・セット名がプロファイルにより保護されていません。
 7(7)
WARNING—RESOURCE NOT PROTECTED SETROPTS PROTECTALL WARNINGS が 有効になっており、新しいデータ・セット名は プロファイルによって保護されていません。

RENAME は許可されます。

 8(8)
USER IN SECOND QUALIFIER IS NOT RACF DEFINED 新しい名前の 2 番目の修飾子は有効なユーザー ID ではありません。
 9(9)
LESS SPECIFIC PROFILE EXISTS WITH DIFFERENT SECURITY LABEL SECLABEL クラスがアクティブで、SETROPTS MLSTABLE が有効であり、 新しい名前に対して、セキュリティー・ラベルの異なるそれほど特有ではない総称プロファイルが 存在します。このリソースを名前変更すると、SETROPTS MLSTABLE 規則に違反します。
10(A)
INSUFFICIENT SECURITY LABEL AUTHORITY SECLABEL クラスが アクティブで、SETROPTS MLS FAILURES が有効であり、ユーザーが、 名前を変更するリソースのセキュリティー・ラベルに対して許可されていません。
11(B)
RESOURCE NOT PROTECTED BY SECURITY LABEL SECLABEL クラスが アクティブで、SETROPTS MLS FAILURES が有効であり、古いリソース名を包含するプロファイルにセキュリティー・ラベルがありません。
12(C)
NEW NAME NOT PROTECTED BY SECURITY LABEL SECLABEL クラスが アクティブで、SETROPTS MLS FAILURES が有効であり、 新しいリソース名を包含するプロファイルにセキュリティー・ラベルがありません。
13(D)
NEW SECURITY LABEL MUST DOMINATE OLD SECURITY LABEL SECLABEL クラスが アクティブで、SETROPTS MLS FAILURES が有効であり、新しい名前を包含する プロファイルのセキュリティー・ラベルが、古いリソース名を包含するプロファイルの セキュリティー・ラベルより優先されません。
14(E)
INSUFFICIENT SECURITY LABEL AUTHORITY SECLABEL クラスが アクティブで、SETROPTS MLS WARNING が有効であり、ユーザーが プロファイルのセキュリティー・ラベルに対して許可されていません。RENAME は許可されます。
15(F)
WARNING—RESOURCE NOT PROTECTED BY SECURITY LABEL SECLABEL クラスがアクティブであり、SETROPTS MLS WARNING が有効になっていますが、 古いリソース名を管理するプロファイルは、 セキュリティー・ラベルを持っていません。RENAME は許可されます。
16(10)
WARNING—NEW NAME NOT PROTECTED BY SECURITY LABEL SECLABEL クラスがアクティブであり、SETROPTS MLS WARNING が有効になっていますが、 新しいリソース名を管理するプロファイルは、 セキュリティー・ラベルを持っていません。 RENAME は許可されます。
17(11)
WARNING—NEW SECURITY LABEL MUST DOMINATE OLD SECURITY LABEL SECLABEL クラスがアクティブであり、SETROPTS MLS WARNING が有効になっていますが、 新しいリソース名を管理するプロファイルのセキュリティー・ラベルは、 古いリソース名を管理するプロファイルのセキュリティー・ラベルよりも 上位になりません。RENAME は失敗しません。