パラメーター

以下の REXX ステートメントを使用して、IRRXUTIL を呼び出すことができます。

/* REXX */
myrc=IRRXUTIL(command,type,profile,stem,prefix,generic) 
以下の表は、IRRXUTIL パラメーターの定義を示しています。
表 1. IRRXUTIL パラメーター
パラメーター 定義
command
  • 「EXTRACT」は、指定したプロファイルの内容を抽出します。
  • 「EXTRACTN」は、指定したプロファイルにアルファベット順で続くプロファイルの内容を抽出します。 この関数を繰り返し使用して、前の使用での出力プロファイル名と総称標識を後続の使用での入力データとして指定することで、クラス内のすべてのプロファイルを返すことができます。
    注: 一般リソース・プロファイルを最初から繰り返して取得する場合 (プロファイルを単一のブランクとして指定する)、個別プロファイルがアルファベット順で返され、その後に、総称プロファイルがアルファベット順で続きます。 R_admin は、個別プロファイルから総称プロファイルへと自動的に移行します。
type 変更の始まり指定したプロファイルの抽出元の大文字のクラス名。 USER、GROUP、CONNECT、_SETROPTS、_RRSFEXTR、およびすべての一般リソース・クラスがサポートされます。 DATASET クラスはサポートされません。変更の終わり
注 :
  1. CONNECT クラスを指定して、userID.group-name の形式を使用してプロファイル名を入力すれば、ユーザーとグループ間の接続を抽出することができます。
  2. SETROPTS 設定は、クラス名およびプロファイル名の両方として "_SETROPTS" を指定することで、取得できます。
  3. 変更の始まりRACF® サブシステムおよびリモート共用の情報は、"_RRSFEXTR" をクラス名とプロファイル名の両方として指定することで取得できます。変更の終わり
profile 抽出するプロファイル、または EXTRACTN 要求のベースとして使用されるプロファイルです。
注: プロファイル名には、大/小文字の区別があります。詳しくは、type パラメーターの説明を参照してください。
stem 返されるデータを含めるための、REXX 語幹変数名です。 語幹は 32 文字以下にする必要があり、末尾のピリオド (「.」) を含めてはなりません。語幹にピリオド (「.」) が含まれていなければ、IRRXUTIL は語幹変数を NULL に初期設定してからフィールドを設定します。
注: ピリオドを含む語幹を指定するには、REXX プログラミング手法にある程度習熟している必要があります。 詳しくは語幹名へのピリオドの指定を参照してください。
prefix 値がセグメント名またはフィールド名である (例えば、プロファイル用に返されるセグメント・リストまたはセグメントに関連するフィールド・リスト) である場合を除き、変数の実際の語幹および値以外のすべての語幹変数名部分に追加するオプションの接頭部です。 この接頭部により、呼び出し側プログラム内で定義されている可能性のあるその他の REXX 変数との衝突が軽減されます。 接頭部は 32 文字以下にする必要があり、ピリオドを含めてはなりません。
generic 一般リソースとともに使用するオプションの標識です。 値は大文字の「TRUE」または「FALSE」でなければなりません。 generic のデフォルト値は "FALSE" です。以下のように、指定する値およびコマンドによって、generic で返されるプロファイルは変わります。
コマンド 動作
TRUE FALSE
EXTRACT 完全一致するものがない場合、入力プロファイル名を含むプロファイルが返されます。
注: クラスがアクティブである必要があります。また、総称一致を検出するために、クラスに対して SETROPTS GENERIC が有効に設定されている必要があります。
完全一致するものがない場合、R_admin “profile not found” 戻りコードの組み合わせが返されます。
EXTRACTN 入力名に関する、クラス内にあるアルファベット順で次の総称プロファイルが (入力プロファイル名が総称名または個別名のどちらであるかとは無関係に) 返されます。
  • 入力プロファイル名が個別名の場合、他に個別プロファイルが存在すればアルファベット順で次の個別プロファイルが返され、他に個別プロファイルが存在しなければアルファベット順で最初の総称プロファイルが返されます。
  • 入力プロファイル名が総称名の場合、アルファベット順で次の総称プロファイルが返されます。
注: type が一般リソース・クラスではない場合、このパラメーターは無視されます。 を参照してください。追加情報については、z/OS Security Server RACF 呼び出し可能サービスを参照してください。
myrc 5 個のブランクで分離された戻りコード値のストリングです。 詳しくは、戻りコードを参照してください。

  1. 以下の例では、"EXTRACT" が command、"UNIXPRIV" が type、 "SHARED.IDS" が profile、"MYSTEM" が stem、"R_" が prefix、"FALSE" が "EXTRACT" コマンドのオプション標識です。
    myrc=IRRXUTIL(“EXTRACT”,”UNIXPRIV”,”SHARED.IDS”,”MYSTEM”,”R_”,“FALSE”)
  2. 以下の例は前の例と類似していますが、stem 値が "RACF_USERS" であり、prefix はありません。
    myrc=IRRXUTIL(“EXTRACT”,”UNIXPRIV”,”SHARED.IDS”,”RACF_USERS”,””,“FALSE”)
  3. EXTRACTN を使用して、クラス内にあるアルファベット順で次のプロファイルを返すことができます。 次の例では、「SHARED.IDS」の後のプロファイルが返されます (または、他にプロファイルが存在しない場合、R_admin 戻りコードの組み合わせである 4/4/4 が返されます)。
    myrc=IRRXUTIL(“EXTRACTN”,”UNIXPRIV”,”SHARED.IDS“,”MYSTEM”,”R_”,“FALSE”)
  4. EXTRACTN を使用して、プロファイル名にブランクを指定することにより、クラス内にある最初のプロファイルを返すことができます。
    myrc=IRRXUTIL(“EXTRACTN”,”UNIXPRIV”,” “,”MYSTEM”,”R_”,“FALSE”)
    次に、返されたプロファイルを、後続の EXTRACTN 要求に対する入力として使用できます。 この手法を繰り返し使用して、UNIXPRIV クラス内のすべてのプロファイルを取得することができます。