wctrans()、towctrans() - ワイド文字の文字変換

標準

標準/拡張機能 C/C++ 依存項目

ISO C 改訂
C99
Single UNIX Specification、バージョン 3

両方  

形式

#include <wchar.h>

			wctrans_t  wctrans(const char * charclass); 
			wint_t 	 towctrans(wint_t wc, wctrans_t desc);
			

機能説明

これら 2 つの関数は、ワイド文字の翻字を提供するために組み合わせて使用します。 有効な結果を得るには、現行ロケールの LC_CTYPE カテゴリーの設定を 2 つの呼び出しにわたって同じに保つ必要があります。LC_CTYPE カテゴリーには文字マッピング規則が定義されています。

wctrans() 関数は、charclass によって指定された文字マッピング名を受け取り、towctrans() 関数の 2 つ目の引数として使用する wctrans_t 型の値を戻します。

towctrans() 関数は、現行ロケール内の示されたコード・セットから、指示されたマッピングをワイド文字コード wc に適用します。towctrans() 関数は、wctrans() から戻され、desc として渡されたマッピングを適用します。

文字マッピング名 tolower および toupper は、規格によって予約済みで、すべてのロケール内で定義されています。

注 :
  1. towctrans(wc, wctrans("tolower")) は、towlower(wc) と同等です。
  2. towctrans(wc, wctrans("toupper")) は、towupper(wc) と同等です。

戻り値

正常に実行された場合、wctrans() は towctrans() の呼び出しに使用する wctrans_t 型のゼロ以外の値を戻します。

正常に実行されなかった場合、wctrans() は 0 を戻し、また charclass によって示されたマッピング名が現行ロケールに対して無効である場合は、errno を EINVAL に設定します。

正常に実行された場合、towctrans() 関数は desc によって示されたマッピングを使用して、wc のマップされた値を戻します。

正常に実行されなかった場合、towctrans() は wc を未変更のまま戻します。desc の値が無効の場合、towctrans() は 0 を戻します。

関連情報