time.h

time.h ヘッダー・ファイルは、以下の日付関数を宣言します。

asctime()

clock()

ctime()

difftime()

gmtime()

localtime()

mktime()

strftime()

strptime()

time()

tzset()[1]

[1] これらの関数は、POSIX プログラムでのみサポートされます。

time.h ヘッダー・ファイルは、以下のものも提供します。

構造体 timespec には、以下のメンバーが含まれています。

      time_tv_sec;            seconds
      long tv_nsec;           nanoseconds

カレンダー時間のコンポーネントを含む tm 構造体。tm 構造体のメンバー・リストについては、表 1 を参照してください。この構造体は、関数 asctime()、gmtime()、localtime()、mktime()、strftime()、および strptime() で使用されます。
clock() 関数で戻される値の秒ごとの数と等しい CLOCKS_PER_SEC マクロ。
型 clock_t、time_t、および size_t。
NULL ポインター定数。NULL および size_t 型についての詳細は、stddef.hを参照してください。
クロックが 1 秒当たりにかちかち刻む数である CLK_TCK マクロは、従来からの運用上の理由から提供されます。このマクロは、clock() 関数の戻り値に関連して使用されていました。CLK_TCK は既に廃止され、Single UNIX Specification、バージョン 3 の一部としてサポートされていません。新しいアプリケーションは、CLK_TCK マクロの代わりに sysconf(_SC_CLK_TCK) を使用してください。

ただし、Single UNIX Specification、バージョン 3 のために書かれたアプリケーションで、このシンボルを引き続き使う必要がある場合は、標準システム・ヘッダーを組み込む前に、フィーチャー・テスト・マクロ _UNIX03_WITHDRAWN を定義してください。マクロは、Single UNIX Specification、バージョン 3 に移動されたすべてのインターフェースおよびシンボルを公開します。

表 1. tm 構造体のフィールド
フィールド	説明
tm_sec	秒 (0 ～ 60)
tm_min	分 (0 ～ 59)
tm_hour	時間 (0 ～ 23)
tm_mday	日 (1 ～ 31)
tm_mon	月 (0 ～ 11、1 月が 0 になる)
tm_year	年 (現在の年から 1900 を差し引く)
tm_wday	曜日 (0 ～ 6、日曜日が 0 になる)
tm_yday	ユリウス日付 (0 ～ 365、1 月 1 日が 0 になる)
tm_isdst	夏時間 (DST) が影響しない場合は 0。夏時間 (DST) が影響する場合は正の値。情報が使用可能でない場合は負の値。

時間関数は、選択された現行ロケールの影響を受けます。 LC_CTYPE カテゴリーは、strftime()、strptime()、および wcsftime() 関数の動作に影響を与えます。LC_TOD カテゴリーは、関数 gmtime()、mktime()、および localtime() の動作に影響を与えます。