ctermid() - 制御端末のパス名の生成

標準

形式

#define _POSIX_SOURCE
#include <unistd.h>

char *ctermid(char *string);

機能説明

string は、ctermid() 関数が現行制御端末の名前を保管 するメモリー位置を指します。そのメモリー位置は、少なくとも L_ctermid の文字数を保持 できることが必要です。この L_ctermid は、stdio.h ヘッダー・ ファイルに定義されたシンボルです。

ctermid() は、現行プロセスの制御端末を参照するパス名として 使用できるストリングを戻します。string が NULL でない場合、ctermid() は、指定の場所にパス名 を保管し、string の値を戻します。NULL の場合には、ctermid() は、この関数固有の場所を使用して、その 場所を指すポインターを戻します。

プロセスに制御端末がある場合、戻されるパス名は、制御端末にアクセスするのに使用することができます。

戻り値

ctermid() は、常に正常終了します。この関数は、現行プロセスの制御端末 を参照するパス名として使用できるストリングを戻します。

文書化される errno 値はありません。

例

⁄* CELEBC32

   This example refers to the controlling terminal for
   the current process.

 *⁄
#define _POSIX_SOURCE
#include <unistd.h>
#include <stdio.h>

main() {
  char termid[1025];

  if (ctermid(termid) == NULL)
    perror("ctermid() error");
  else
    printf("The control terminal is %s¥n", termid);
}

The control terminal is /dev/tty

関連情報

• stdio.h
• unistd.h
• ttyname() - 端末名の取得