拡張 ASCII サポート

制約事項: 拡張 ASCII および __LIBASCII は独立しており、一緒に使用することはできません。拡張 ASCII および __LIBASCII を一緒に使用することはサポートされていません。

拡張 ASCII サポートは、ASCII データ表現で実行される z/OS® XL C/C++ アプリケーション を作成する手段を提供します。

拡張ASCII サポートにより、ASCII からEBCDIC への変換および EBCDIC からASCII への変換が提供されるので、ASCII プラットフォーム上で開発された、または ASCII プラットフォーム用に開発された国際化 C/C++ アプリケーションを、z/OS プラットフォームに容易に移植できます。

拡張 ASCII サポートを使用するには、C/C++ モジュールを、ASCII をデータ表現として指定 してコンパイルしなければなりません。 アプリケーション・コンパイル単位は、それが以下の場合に、コンパイル時 に ASCII 版の外部変数とインターフェースにバインドされます。

  1. コンパイル単位のソースに使用される外部変数とインターフェースを、ヘッダー を使って宣言する。
  2. ASCII オプションでコンパイルされる。

ファイル内の ASCII データ、データ操作、ASCII と EBCDIC 間の変換を扱うために、 新規 ASCII 関数バージョンと他のサポート関数が z/OS XL C/C++ ランタイム・ライブラリー に追加されました。 コンパイル時のバインディングで、実行時にどのバージョンの ASCII 関数または EBCDIC 関数を呼び出すのかが決定されます。

表 1 に、z/OS XL C/C++ ランタイム・ライブラリー 内の全関数と、それらの拡張 ASCII 処理のサポー トをリストします。
注: この関数テーブルには、コンパイラーの組み込み関数 (builtin.h) は含 まれていません。

表 1 に、外部変数と、拡張 ASCII でのそれらのサポート状況をリ ストします。 これらの変数に関する他の情報については、外部変数を参照してくだ さい。

表 1. 拡張 ASCII での外部変数の状況
外部変数 拡張 ASCII サポート・レベル
daylight 中立
environ はい
errno 中立
getdate_err 中立
h_errno 中立
locs いいえ
loc1 いいえ
__loc1 中立
loc2 いいえ
optarg 中立
opterr 中立
optind 中立
optopt 中立
signgam 中立
stderr 中立
stdin 中立
stdout 中立
t_errno 中立
timezone 中立
tzname はい

拡張 ASCII の使用制限の説明については、「z/OS XL C/C++ プログラミング・ガイド」を参照してください。