acl_create_entry() - ACL への新規拡張 ACL エントリーの追加

標準

形式

#define _OPEN_SYS	1
#include <sys/acl.h>

int acl_create_entry(lacl_t *acl_p, acl_entry_t entry_p, int version);

機能説明

ファイルおよびディレクトリーへのアクセスを制御するために、許可ビットと一緒にアクセス制御 リスト (ACL) を使用してください。現在、ACL は HFS、TFS、および zFS ファイル・システムによってサポートされています。ご使用のセキュリティー製品で ACL がサポートされているかどうかについて、および ファイル・アクセスを決定するときに使用される規則について知っている必要があります。詳細は、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。

acl_create_entry() 関数は、ポインター引数 acl_p の内容で指し示される ACL 内の 新規拡張 ACL エントリーを作成します。acl_entry の内容は、entry_p で指定します。必要に応じて、ACL 作業用ストレージが割り振られます。acl_create_entry() を呼び出した後で acl_get_entry() をはじめて呼び出したときには、システムによる順序付けに従って、ACL 内の最初の拡張 ACL エントリーを取得します。

このバージョンでは、ACL エントリーのバージョンがこの関数に通知されます。ACL エントリーのマッピングについては、sys/acl.hを参照してください。

戻り値

正常終了の場合は、関数はゼロの値を戻します。

以下の条件のいずれかが検出された場合、acl_create_entry() 関数は -1 を戻し、errno を対応する値に設定します。

エラー・コード

説明

EINVAL

引数 acl_p が、ACL 構造体へのポインターを指していません。引数 entry_d が、有効な拡張 ACL エントリーを指していません。

ENOMEM

使用可能なメモリーよりも多くのメモリーが ACL 作業用ストレージに必要です。

関連情報

• sys/acl.h